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燃えよドラゴンの小のレビュー・感想・評価

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)
4.5
新宿ピカデリー9周年企画「ブルース・リー4夜連続上映」の最終日は、日本中を熱狂させた『燃えよドラゴン』(ディレクターズカット版)。ということもあって劇場はほぼ満員。

上映前、プライベートで観に来ていた有名人の方の紹介が。その方とは、お笑い芸人のなべやかんさん、その隣の席にしょこたんこと中川翔子のお母さん(芸能人なの?)。しょこたんのお母さんは何故か舞台に呼ばれ、ご挨拶。

そして、最後に舞台に招かれたのが、竹中直人さん。プライベートだからなのか、本人了承の写真撮影オーケーの中(撮ってないけど)、ブルース・リーがオハラを倒したシーンのモノマネを披露され、拍手喝采。雰囲気、最高潮。

自分的にブルース・リーといえば、怪鳥音入り『燃えよドラゴン』のテーマ曲。これが流れると気分が盛り上がり、ワクワクしてくる。

ブルース・リーのアクションも一段と冴えている。カンフーの組手、顔芸、肉体美、どれをとってもスキがない。今回、凄いなーと思ったのがヌンチャクのシーン。前2作はまばたきが気になったけれど、本作ではほぼ克服。きっちり進化しているところがまた凄い。また、「Don’t think. FEEL!」の名言も。

ラスボスのミスター・ハンは義手が武器になるところが、少年のココロをくすぐる。そのハンとの「鏡の間」の戦い、幾重にも映るブルース・リーの映像がやっぱり良い。

見どころが満載で、この作品をオマージュしたと思われるマンガや他の映像について、いくつも思い当たる。それだけ後世への影響力が大きかったということなんですな。

人種差別の壁を乗り越え、実力でハリウッド進出を果たした本作。とはいえ、ハリウッド俳優のジョン・サクソンと主役を分け合うような恰好になっており、ブルース・リーのカンフーアクションは少な目。

個人的には唯一この点が不満なのだけれど、特別、ブルースリーのファンではない人も引き付けるだけの魅力があり、やっぱり代表作なのかな。

●物語(50%×3.5):1.75
・ブルース・リー、ガッツリ主役じゃなくて残念。

●演技、演出(30%×5.0):1.50
・まばたきなしのヌンチャクさばきにため息。「鏡の間」のシーンが好き。

●映像、音、音楽(20%×4.5):0.90
・テーマ曲、最高。「鏡の間」のブルース・リーがいっぱいの映像が印象的。

●お好み加点:+0.30
・加えざるを得ない。
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