おさるのじょじへい

スイート・マイホームのおさるのじょじへいのネタバレレビュー・内容・結末

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ホラーが苦手で、あまり鑑賞する機会も少ないため、スリラー作品として優れているか否かは自分には分からないのですが、”家族”を描いた物語との印象を受けました。
特に、聡さんの想いが分かった場面、賢二の過去の行為を母が庇った場面では、涙がじわりとこみ上げました。

ひとまず、大きな効果音などでビビらせる作品ではなかったことに、ホッ。
顔のアップの映像が多く、その点はあまり好みではないのですが、ホラーには欠かせない演出なのだろうと受け取っています。むしろ、じわじわと迫りくる不穏な空気を感じさせる作品の方が、恐怖を感じるものですね。

劇場での2回目の鑑賞は、時間的に難しいのですが、ソフト化されたらもう一度観たいと思います。
いや、今作に関しては、自宅で観る方が怖いような…。


*余談*
エンドロールを見て、また感動。
キャストに竹中直人さん、製作に福山雅治さんのお名前が。

竹中さんは一体どの役だったのか?と思い起こすと、おそらく後ろ姿しか見えなかった賢二の父親役だったのでしょう。
お二方とも監督をして、出演し合う。信頼度が伝わりますね。

そして、「金は出すけど、口は出さない」を有言実行中のましゃ。
公開初日に本作を鑑賞し、クレジットに感銘を受けていたところ、翌日に『福のラジオ』にて、監督とましゃのお話を聞いてまた胸が熱くなりました。
「福山、出資します!」と初めて語った時の放送も聞いていた自分としては、この関係が今も続いていることに、心がしびれます。
でも何となく、ましゃの気持ちが分かる気も。斎藤監督の映画への愛情、希望が、ひしひしと伝わってくるのでしょう。
ましゃはその情熱に心を動かされた、清らかなパトロンなのですね。

映画を観て、想いを書き込むことしか出来ないわたしですが、自分も斎藤監督の作品と熱量に魅了されています。