肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャーの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

4.3
ボクはニールより一足早く子どもながら宇宙ロケットのテストパイロットだったんだ
60年代、NASAと空軍基地の近くに住み父親が関係者だからこそ果てなく月まで届く夢膨らむ虚実・空想・綺譚実写実(ロトスコープ)アニメーション

どんな年代人だろうが"映画好き"ならわかるもう取り戻すことはできない「ジュブナイル」と「ノスタルジア」にまみれるがいい!

本作のアニメはTVアニメ『惡の華』や『花とアリス殺人事件』、『音楽』で見られた実写で俳優が演じた映像をアニメ加工するという「ロトスコープ」という手法で撮られたように見え、アニメ好きならそこまで目新しくないものの、そこまで"違和感"なく入っていける映画だと思われます。
初めてこのアニメ技術に触れる方には、なかなかの強烈さと"違和感"に苛まされるかもしれませんねwでも他の日本アニメでも楽器演奏シーンやダンスシーンで用いられて『エヴァ新劇:Q』で一部使われたりと実はそれとなく身近になりきつつある映像技術です。

なかでも本作はそのアニメーションを全編に用いた長編アニメ映画として"違和感"も"有効活用"することでまるっと"昇華"されたアニメではないか?と個人的に思っております。
てか、とにかく登場人物を多人数描く「大家族」を描くにあたり"所作(動作)の細かな点の「リアリティ」が尋常じゃない"んですよね!実写からの絵起こしだから当たり前っちゃ当たり前かもしれませんが(笑)
そこがアニメとしていいながら、これまでの二次アニメとしても3D・CGアニメとも"一線を画す"斬新さを与えてるのではないか?とも思うのですよw

それでいてなんで"違和感を催す"「ロトスコープ・アニメ」にしたのか??
を最後まで見たら"納得"、だからこそ描けた"大切なものが見つかる"。そんな気にさせる映画でした。

本作が描いてるのは、主に『6才のボクが、大人になるまで。』を思わせるような"少年期"の「ホームドラマ」の回想や回顧録なんです。
(て、鑑賞後、覚えも確認もしてない監督故に一通り書いた後に『6才の〜』監督作と知ったわHAHAHAw)
でもそこには、NASA(ヒューストン宇宙センター)の近くのテキサス州に住み、父親が関係者(宇宙開発部門ではないけどもw)であることも加えて、生活に"宇宙関連の「エンターテイメント」に囲まれて"過ごした"稀有"な人生があった事を"瑞々しく"描いているんです。
"僕だけの"夢翔る"虚実に満ちた"特権"も忘れずにね(^_-)-☆

実際に、大家族で、姉弟間で映画館に出かけたり、小さいブラウン管テレビの周りに腰掛けて楽しんだ映画・ドラマを並べ立てると、
『サウンド・オブ・ミュージック('65)』、『2001年 宇宙の旅('68)』、『猿の惑星('68)』、宇宙飛行への"先見性"の『月世界征服('50)』(見ってぇ!!)。
ジョニー・デップさん主演映画でリメイクされた吸血鬼ドラマ『ダーク・シャドウ』、『トワイライト・ゾーン』、『ウィアード』
と出るわ出るわw
それらを"リアルタイム"で楽しんだ世代の回顧録となりますし、その初の有人飛行で月の地に足をつけた(陰謀論いろいろありますがw)「69's」(前後の宇宙関連のエンタメまでを言い含めた)が"「SF映画」の黎明期"である"空気"を如実に感じる事ができる映画なんです。
しかも、主人公視点だと"童心に還る"のも加味して、"「SF映画」に対するワクワク"も主人公に"同期"してまざまざと"甦る"感覚さえ得られるかも知れません。

そういう「宇宙」に馳せる"夢"を、SF好きに見させる"夢"を"少年視点"を通して思い出させてくれる映画なんです。
 
その時点で『6才の〜』と似たようで"差別化"は完了していますが、勿論"童心"だけでは済まされない"当時の社会事情と「宇宙開発」の関連性"も述べられているので、きちんとした現実的な"シビア"な背景も連れ添って描かれています。

『ディズニーの世界』と呼ばれる『カラーの世界』のTV放送で毎週日曜夕方に憂鬱になるという"サザエさんブルー状態"になるというのも"全世界共通"な事象は笑えてきますよw

幾度となく、「有人宇宙到達競争」までも米対露(ソ連)の対立構造は絶えませんが、そのロシアだって"人類"としての「サザエブルー」に似た"共通点"があるはずなんです。
"平和な共通項"として分かち合える日がくればいいんですがね。