あんまり頭に入ってきませんでした……。絵面はグロいけど、オチはドラえもんだった。アイザック・エスパン作品これで3本観たけれど、あらすじ聞いた時がワクワクのピークというのが多い気がする。パラレルワールドを使っていい思いをしているうちに、徐々にきな臭い事態に……というのは何本観たのか覚えてないくらいおなじみの設定でもあるので、あらすじのワクワクも薄い。
選ばなかった道や、成し遂げられなかった夢をパラレルワールドに頼って自分のものに…とか、『エブエブ』がスーパー面白かったのでどうしても比べてしまう。この映画だと「でもこれ自分じゃないし…」と思い悩むくらいの描写しかないので、薄っぺらく感じてしまった。様々なパラレルワールドをつまみ食いしているうちにおかしくなって人殺しも厭わなくなってしまうというのもなんだかよくわからない。必要以上に並行世界の自分を殺そうとする動機づけがないように思えて、恐怖や不穏さの演出が線になっていない気がしました。クライマックスのあの人もわけもなく殺しにきたように見えてしまい、それならパラレルワールドより人間に擬態するモンスターとかの方が良くない？
