あんまり頭に入ってきませんでした……。絵面はグロいけど、オチはドラえもんだった。アイザック・エスパン作品これで3本観たけれど、あらすじ聞いた時がワクワクのピークというのが多い気がする。パラレルワールド>>続きを読む
苦悩に満ちた顔で黙っているキリアンマーフィーを見ていると同情したくもなるが、身近な人間を傷つけることをあまりになんとも思っていないので相応の報いを受けるのも当然のような感じもする。観ているこちらの気持>>続きを読む
原作小説を読んでいないのでなんとも言えないが、朝井リョウ節の俯瞰群像劇なのでしょう。大傑作『桐島』とどうしても比べながら観てしまったのですが、個々のキャラクターのありようが前面に出てきていた『桐島』よ>>続きを読む
どう考えてもしょうもないだろ…と思って観始め、ちゃんとしょうもないものに仕上がってて面白かった。個人的な愛が、結果的に自分たちの家族や友達以外の滅亡につながっても関係ねえ!という思い切りがすごい。反「>>続きを読む
誰かから大切にされていると感じられないから、自分で自分も大切にできない。仕事(行きたいとか行きたくないという次元にない)に行っては帰ってきて、映画観て泣いてるイリス、イヤでも自分に引き寄せて観ざるを得>>続きを読む
「落ちる(上から下に移動する)」モチーフが繰り返される。「夫婦関係が破綻していく様を描きたかった」とパンフレットで監督が語っていたが、壊れゆくのがわかっていて止められない物事ばかりが描かれているように>>続きを読む
学がなくてよくわかりませんでした!わからないなりに楽しい部分もなくはないけれど、支離滅裂すぎて集中しきれず。ここのシーケンスがどう、あのショットがどう、みたいな解説や批評もたくさんあるので観たらわかっ>>続きを読む
この映画がオスカー脚色賞というのも皮肉に感じる。メタ、メタ、メタ……というのもあんまり繰り返されるのが苦手なので、面白がり方がいまひとつわからなかった。「だからポリコレは浅薄なんだ!」というのもアホみ>>続きを読む
うわあ。これは厳しい。ケアの問題、特に家庭内においては、誰かが我慢することになるとどこかでぶち壊れてしまうみたいな実例は(最も悲惨な形で)報道などで耳に入ることも多い。悪気はないし、こういう風にしか生>>続きを読む
鳥山明先生のご冥福をお祈りいたします。漫画は何度も読み返してきた作品であり、ドラゴンボールのアニメ、ゲーム等にも触れてきたので、訃報には落ち込んだ。が、それとこれとは別でこの映画はあんまり面白くない!>>続きを読む
前半のじめっとした不気味さから後半の怒涛の血まみれ中年男性ラッシュまでとにかく気持ち悪かった。個人的なトラウマに基づく男性不信の話と思えばいいのだろうけれど、シスヘテロ男性としては居心地の悪さを感じも>>続きを読む
公開当時観られず、永野のYouTubeで言及されていて思い出し、調べたらプライムビデオに入っていた。永野がYouTubeでのびのび語り、観損ねた映画はサブスクに入っていて後から観られる。良い時代になっ>>続きを読む
リブートのドラマ版が話題だけど、とりあえずこちらを再鑑賞。お金のかかったアクション映画という感じで絵面は派手だけれど、特段面白い戦闘シーンがあるわけではなかった。お互いに隠し事をしていた夫婦が、本音で>>続きを読む
メンタルヘルスの重要性が説かれる場面も増え、その分俗流心理学的な言説もSNSなどで盛んに飛び交ういま、こういう「病んでる系」みたいなコンテンツがある意味ヒットの近道になっていたりするのかしらと思った。>>続きを読む
なんだかんだ年一くらいで観ている(「日本最終上映」の話はなんだったんだ…)けれどやはりかっこいい。画質面に難があると思ったことはないので革命的に映像が変わったという感じはしないけれど、ジェリーハリソン>>続きを読む
粗い!本編の設定を発展したり勝手に変えたりしつつテーマを描き直そうとするものの、力技が過ぎて説得力に欠けるというのが20年前の『Missing Ace』から変わってないじゃないか。新ライダー、新キャラ>>続きを読む
公式YouTubeで配信されていたので鑑賞。テレビシリーズでは消化しきれなかった「職業ライダー」要素を掘り下げて見せたのは面白い。しかし、諸々粗すぎて入り込めなかった。後年のスピンオフ作品で連発される>>続きを読む
真顔ボケが次々繰り出されて、合間の歌は意外と良い。「オフビート」って音楽映画に対して使うとややこしくなるけど、まさにそうしたシュールでアホな雰囲気。何作か観たカウリスマキ作品と比べると、切実な生活者の>>続きを読む
冒頭の数分でぶち殺されても全然同情しない人間たちだと思わせる、「しょうもないやつ描写」がさすが。阪本作品でよく見る俳優がたくさん出てくるけれど、前半と後半でムードが変わって1時間で終わるのも良い。「阪>>続きを読む
たとえそれがどんな理由であろうと、失った大切な人は戻らないという現実が重苦しい。動機がなんであったかとか犯人がどのような素性であったかとかには全く触れられないのが印象的だった。正面から他人と向き合って>>続きを読む
マイケルジャクソンも亡くなってから15年近く経っているのか。中学生のとき映画館とDVDで死ぬほど観たのが懐かしい。自発的に音楽を聴き始めたくらいの時期なので、なんだかんだマイケルやこの映画への思い入れ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
名作とされていると知ったものの、「3時間もあんのか、長いな……」と思ってから10年経ってしまった。実際だいぶ長くは感じたけれど、観るまで10年暖めてもなおちゃんと期待のハードルを超えて面白かった。10>>続きを読む
ミニシアターで観て「おもしろかったけど…」とモヤモヤして帰る感じの映画だった。「私ここ笑うところってわかってますよ」という笑いまで聞こえた。『フロリダ・プロジェクト』と同じ監督なんだ……と知ってちょっ>>続きを読む
アジアや日本についてのステレオタイプや欺瞞だらけなのかな?とちょっと心配していたのですが、自分はそこまで気になりませんでした。というか、平山のささやかな幸せは容易に破壊されうるということも誠実に描かれ>>続きを読む
『バービー』にも通じる(というか、『人形の家』から変わっていない?)、被所有物としての人生からの女性解放も匂わせつつ、ウソくさい背景や妙にトントン拍子な展開もあって不謹慎なおとぎ話のような雰囲気。気味>>続きを読む
面白くなるまで長い…というか、面白さが90分の中で散らばりすぎていてちょっとしんどかった。ちょっとずつ分割して観た。「『ベイビーわるきゅーれ』のために阪本祐吾が殺し屋に取材している」という設定のフェイ>>続きを読む
タイトルがかっこいいのだが、意外とゆるい。大きく表情が変わるわけでもなく、大声を張り上げたりもしないのだが、サラッとすごいことを言ってたりする。散々名ゼリフとして挙げられてるけど、「労働者階級に祖国は>>続きを読む
1時間もないけどもうやめてくれ〜と思った。それだけの満足感と言えるかもしれない。ご丁寧に頭と終わりに補助線が引かれるので、「老人笑うな行く道じゃ」という見方しかできない。身体的に衰えていき、足手まとい>>続きを読む
(ネタバレ含)
そういう演出としてあるのはわかるけれど、詩的な言葉で罵り合ったかと思ったらいきなりキスする、みたいなのってかましとしか取れない貧困な感性なので、特に後半は乗り切れなかった。死人を悼んで>>続きを読む
改めて観ると、伝聞されて美化される「物語」への讃歌というのは一貫してたのね(口伝→聞き取って執筆→活字で読む、伝聞の伝聞)。勘が鈍すぎて『フレンチディスパッチ』くらいでしっかり腑に落ちたので、ちょっと>>続きを読む
どうしてもダラダラ続く会話とか暴力描写に目がいってしまうけれど、スクリーンで観ると面白い構図やカメラ移動もあったりしてよかった。オレンジが「小話」の練習をする場面、背景になっているグラフィティだらけの>>続きを読む
淡々とボケ、淡々と泣かせてくる。ここではないどこかに行きたいだけの人々は、行く先々で都合の良い、交換可能な部品のように扱われてしまう。カスリネンの気前が良くて、穏やかなのが印象的。ラジオは貸すし車にも>>続きを読む
終始面白くて、最後は結構泣いてしまった。2023年ベスト作品に挙げていた人もいたのも納得で、マンガ・アニメなど鬼太郎シリーズ諸作品(と水木しげるその人)について多くを知らずとも楽しめた。あとからいろい>>続きを読む
普通のB級映画という感じでした。「実話を基に…」が冒頭に挟まるからおいおいマジかと思ったけれど、実際はコカインを過剰摂取したクマは死んでしまったらしい。人間が持ち込んだコカインの犠牲になったのは気の毒>>続きを読む
今後も何作かリリースされるらしい、坂元裕二×Netflix作品一作目。ネトフリ作品は予算がたくさんついてすごい、みたいな話はよく聞くけれど、予算と比例して面白くなるわけではないことを再確認。あんまり噛>>続きを読む
知識、教養、集中力が足りず、最後まで乗り切れませんでした。今作をたけしの最高傑作として挙げている方、デヴィッドリンチやフェリーニを引き合いに出して論じている方などお見受けしましたが、おいら無知なもんで>>続きを読む