🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-392
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋えっ！！こんなん映画と言えるんやろか？？？と思いながら主人公の独白を109分間聴き続けたら、ラストでえっ！！凄い映画やん。。。となってしまいました。

🖋とにかく発想が凄いですよね！！サメ映画なのに一切サメは出てこないし、とにかく主人公の独白を109分間BGMも効果音も無し、他の出演者の台詞も無し（クライマックスでの転換はありますが）で聴き続ける作品なんて。

🖋でもその109分の独白がなかなか面白いんですね。好き嫌いはあるものの、コメディ的で笑える部分もあり、文学的でもあり、高慢でもあり、自虐的でもあり。。。なので109分があっという間に観れてしまうんですよね、

🖋主人公は「サメに食べられたい」願望を持つ女性、様々なビーチをサメを探しながら12のエピソード（章）が展開されます。そんな中で主人公自身が自殺を望みながらも強靭な精神力を持っていて過剰に人からの承認欲求があることなど、徐々に主人公の内面がわかってくるところが面白いところです。

🖋そして突然の11章からの転換と12章でのクライマックス？の展開にえっ！！となってしまいます。そうなんや、エンドロールの歌の歌詞にもやられますね。。。

🖋個人的には主人公が『ジョーズ』は大嫌いで『ジョーズ4』が名作だと褒めるシーンや世の中のサメを悪者にしたスピルバーグへの罵倒は大笑いでした！！

😱Story:（参考: 公式サイト ）
ある種の苦悩を内面に抱えつつも、「サメに食べられる」という夢を叶えるためにニューヨークのビーチを放浪する女性・チェイス。そんな彼女の独白を12話から成るエピソードで綴る。

🔸Database🔸
・邦題 :『ノー・シャーク』
・原題 :『No Shark』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 2022
・日本公開 : Amazon prime 配信
・上映時間 : 109分
・受賞 : ※※※
・監督 : コーディー・クラーク
・脚本 : コーディー・クラーク
・原作 : ※※※
・撮影 :
・音楽 :
・出演 : Ian Boyd、イリース・エドワーズ、ビル・ウィーデン、コーディー・クラーク、Livvy Shaffery

🔸Overview （参考:映画. com）🔸
※※※

アマゾンプライムの有料レンタルでの視聴。本編中にはサメは殆ど現れずサメに食べられて死にたい女性の視点で描かれる作品。見る前はどんなもんか？って感じやったけど…終始自惚れし過ぎた女性のモノローグで淡々と進む物語にも見えるがサメに食い殺されたい願望を抱く彼女独自の観察眼はどこかウィットで哲学的で見ていて本当の自分に正直に生きる事の意味と自身の死生観を考えさせられる。自分が成し遂げたい事。なりたい者。彼女が抱く感情は変わっているように見えて実は我々が日常の中で抱いている願望その物だ。
全てにおいて不思議な光景で描かれるヒューマンドラマとも感じる物語にこれも生と死の多様性なのかなんて考えてたらラストがwwwww
サメ映画と文学とエンタメ要素を組み込んだ凄く深くて面白い映画。個人的には傑作と言っても良い映画。最高。　　
自分はスピルバーグ監督は好きだし自分と同じで彼のファンの人達には悪いけど作中で描かれる彼への悪口には大笑いしてしまいました「笑」

噂のサメが出てこない，サメに食べられたい女性の12章からなる映画。

全編、BGMなしのサメに食べられたい女性のモノローグが、やや、早口で淡々と語られる。内容は、ビーチの印象や周りの人達の事などを自意識過剰気味に語るか、これまでの人生やなぜ、サメに食べられたいかを、詩的に、あるいは観念的に語って行く。
12章は、場面転換として、サメを求めて様々なビーチに女性が足を運ぶといった意味。
モノローグを聴いていると、たまに名言のような言葉があったりと、ポッドキャストが好きな人は、楽しめるかも。私は、字幕版で、観たので、それはそれで、美しい言葉にハッとなったりした。
屈折はしてるが、今時の若いアメリカ人女性の感性を感じた。
ラストは、ええってなった。