映画実写化について知った時、見るべきか否か迷ったひとりである。
原作は連載時から読んでいたし、アニメも視聴済、ゴールデンカムイ展にも足を運んだ。
そうなのです。要するに原作のファンなのです。
キャスト発表や予告編などはチェックしつつも映画を見るかどうかギリギリまで迷い、結果公開初日に見に行った。
「好きだ」という気持ちひとつで、公開日初日に足を運んだ結果、満足して帰ってくることができた。
今作を見てから知ったのだが、原作者が制作に加わっていたとのこと。「キングダム」もそうだけれど、やはり実写化作成において原作者の力は大きいと感じた。雑誌連載を抱えながらの映画制作までもは言うまでもなく大変なことだと思うが、やはりそれだけの価値はあると思う。
予想できてはいたけれど、本作はまだ「ゴールデンカムイ」の序章である。
杉元とアシリパさんが出会い、金塊を探すパートナーとなる。
そして、その金塊を狙う第七師団や新選組の面々と、登場人物が次々に登場し、繰り広げられる刺青人皮争奪戦。
それらの登場人物の出来が今作は素晴らしく。正直、事前に発表された際には「どうだろう」と思っていたのだが、実際に映像に登場するその様は胸躍るものだったし、役者の皆さんも原作に寄り添い、相当の努力をされたのではないかと思われた。その気持ちが一ファンとして嬉しくなった。
杉元役の山崎賢人は相当のプレッシャーがあっただろうが、しっかりと身体も作りこみ、「キングダム」シン役との演じ分けもされていたと思う。玉木宏演じる鶴見少尉率いる第七師団も、谷垣ニシパや月島など続編での活躍に期待が持てる。渋い新選組の皆々様もコスプレショーになることなく、衰えることのない強さと貫禄をたたえるさまを見せてくれた。
随所にちりばめられたアクションシーンも予想以上の出来で「ああ、実写だとこうなるのか！」と新たな発見もあったし、熊との戦いや、レタラの描写も素晴らしかったと思う。
冒頭で書いたように今作は序章でまだまだ「ゴールデンカムイ」は面白くなるし、見たいシーンも山盛りだ。
どうやら、続編もあるような終わり方であったので、続編の公開を楽しみに待とうと思う。
