このレビューはネタバレを含みます
【エネルギーの根っこ】2023年5本目
何の物語なのかをはっきりさせないまま、連続性のない事柄をつらつらと描いていてはダメなのである。
伝えたいメッセージはなんとなくわかりますよ。要は、問題の根幹となる部分を思慮しない人類への批判なのでしょう。
自分の目的のために視野が狭くなることや、相手に対する批判的な態度はメディアやSNSが発展してきたことによって確かに成熟されてきました。
主人公のサーチャーが見つけた、電気を生む植物の実が、メタ的に我々の使いこなすSNSなどの情報と捉えるのだとしたら、我々の生活にエネルギーをもたらすものであると同時に、成熟した見えない根っこでは我々の精神を巣食うエネルギーそのものにもなり得るんだ、という危機的な状況へのカウントダウン始まっているんだよ。と伝えているのではなかろうか。
メタ認知をし、さらに奥深くまで思考することによって全体像が見えた時に、我々は正しい選択をすることができるようになる。
ストレンジワールドで我々の大切な資源を攻撃している生き物たちを悪と捉えてしまうけれど、実はそれは免疫であり悪ではなかったと分かる。
勝手なバイアスが思考を低下させるのですね。
我々は生き物の中で生きている。
地球も生き物なのですね。
ただ、魅力がないですねぇ。キャラも世界観も。何を伝えたいのかもぼやけてしまってます。皆がディズニー映画に求めているものはこうではないのでは?