ほっきょくぐま

レジェンド&バタフライのほっきょくぐまのネタバレレビュー・内容・結末

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

天正10年6月2日は本能寺の変が起こった日です
織田信長が最後をむかえた日といわれています

信長とその妻、濃姫の出会いと別れを描いた
レジェンド&バタフライを鑑賞しました✨


一見、題名を聞いただけでは、日本の歴史の
物語とは思えませんでしたが、レジェンドが、伝説、偉業を成し遂げた人、織田信長を指し、バタフライは濃姫の別名 帰蝶を指し示して
いることがわかります
また、蝶はひらひらと飛びまわることから自由の象徴としてあらわされ、二人が自由への憧れ
を持っていたことも表しています🦋


時は戦国時代、信長のもとへ美濃のマムシの
異名をもつ斎藤道三の娘、濃姫が嫁いできます
所謂、政略結婚のため、二人はことごとく
対立しますが、次第に絆を深め、天下統一に向けて邁進していきます
そして、戦火を生き抜く二人にあの本能寺の変が待ち受けます…


監督は、るろうに剣心を手掛けた大友啓史監督
が務め、主演、織田信長を木村拓哉さん、
濃姫を綾瀬はるかさんが演じています
超ビッグカップルです✨

まず、おふたりの演技力に圧倒されました😲
剣術、馬術 殺陣の様々なシーンから時代劇
独特の長台詞などもう…見事です
綾瀬はるかさんの殺陣は素晴らしいですね👍

物語の前編、後編 信長は元気で明るい
戦国武将から冷酷な魔王へ、濃姫は勝ち気な
妻から優しく穏やかな妻へ変化しますが
違和感なく、自然な流れで演じ分けていました
特に木村拓哉さんの魔王は迫力満点✨
「我 人にあらず!」
目力の強さに狂気が感じられました

後に、天下を治める徳川家康役を斎藤工さんが演じていましたが…怪演です😲はじめ、
小手伸也さんとにていて、わかりませんでした


信長と濃姫の深い愛と絆を感じる本作品
ふたりは補い合って、ひとつの魂となる
ソウルメイトの関係のように感じます
離ればなれになると生きてはいけないと
いわれるソウルメイト
だから、離縁のときあれほどに
苦しかったのでしょう

神さまの使いといわれる蝶々が、
濃姫とお別れした信長の肩に、亡骸から
あらわれ、ついてきたのも、
濃姫の分身として信長のそばにいたかった
彼女自身の姿だったのかもしれません

信長が最後の日に思ったことは
その愛する濃姫の元に帰る
ただそれだけ

天下布武のため、人をあやめなければならなかった信長のちいさな 蛙=かえる という願い

信長とともに命がおわる濃姫の顔は微笑みを
浮かべていましたが、最後にふたりが見た
夢の中で南蛮渡来の尽きない自由への旅が、
始まっていたのかもしれません