シリーズ3作目！やっぱ『パーマー』シリーズの方が『007』シリーズより話の偏差値が高いね！『007』は基本的に「冷戦はアメリカとソ連が敵対しててイギリスはアメリカ側だった」くらいのことを知ってれば話に着いて行けるイメージ。対する『パーマー』シリーズはその他の国際情勢も結構絡んでくる。それ故に緩い理解だと今回パーマーがソ連を守るために必死になってる理由などが分かりづらいかもしれない。

また、殺しのライセンスを武器に国の命令を守るボンドと比較して、パーマーは殺しを主軸に任務を進めない。そして国の命令に従うというよりも自分の意思で行動を決定しているように見受けられる。見た目はボンドよりパーマーの方が数段ボケっとしてるけど、そんなパーマーが熱くなる姿は格別にカッコいい…！ラストのヒロインとの別れ方もハードボイルドで実にカッコいい！

小道具頼りでもなく、女遊びをしまくる訳でもなく、銃撃戦もほぼなく、カーチェイスなどもない…。そんなスパイ映画なのに最後まで面白いのは細部への拘りや脚本、演技などが全て上手くいっているから！でもラスト、氷の下に全てを落とす映像は本シリーズらしからぬ派手さがあってそれはそれで良かったし、最後のソ連幹部の「戦争では英雄になれるけど今の世ではただのバカ」発言も渋い余韻を残す。カジュアルかつ硬派なスパイ映画としてかなりの傑作だったのではないでしょうか👏✨

あ、そう言えば前作で目立った庶民派なところは寒がるところくらいしか残ってなかったかも…。ま、いっか😛

ジェームズ・ボンドみたいな派手さは無いが英国紳士らしく上品なハリー・パーマー、眼鏡も含めカッコいい。
若くてスマートなマイケル・ケインのクールな表情がいいんだな。
二転三転する展開も面白いし、ラストのヒヨコちゃんもクールでウィットに富んでてニヤっとしちゃう。
「ロシュフォールの恋人たち」に続きフランソワーズ・ドルレアックがお人形さんみたいな美しさ。

オスカー・ホモルカの奇妙に光輝く笑顔は「長い船団」で焼きついていた今回も強烈な登場
彼らの会話でシリーズだったんだと気付くという痛恨のミス「国際諜報局」「パーマーの危機脱出」ハリー・パーマーシリーズ第3作目でした

雪道でガソリンを撒いて火をつけるのかと思いきやアレッてなったりKGBトップがハリーのホテルにサービスで訪れていつの間にか全身下着での絡みなんかもかなり楽しい
色々と報われないマイケル・ケイン

誰が嘘をついていてそれがいつバレるのか
過激なミッドウィンター将軍の燃え上がるソ連打倒のウィルス攻撃などノンストップで面白かったです