ロミオ

そばかすのロミオのレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
2.5
考えさせられる。意見を聞きたい。「多様性」が認められることは当たり前であるのに、それをフィーチャーし、エモーショナルなこととしてピックアップすることについて。

シンデレラのくだりとかは、散々擦り倒された、もはや周回遅れだと思ったし、最近のフィクションにおけるAV女優のエキセントリックな人であるという描写もあまりにも画一的すぎてどうかと思う。

『最後の決闘裁判』でも感じたことだが、まだ声高に叫ばなければいけないほどのことで、ここまでやらないとわからない人がいるというのがとても悲しい。(その視点に立った時に『最後の決闘裁判』は効果的な見せ方だったと思う)

この作品が救いになる、光になる人がいることは理解しつつも、私は本作にはあらゆることを要素としてしか考えていないような薄情さを感じてしまった。

唯一良かったところといえば、『宇宙戦争』のトム走りを引っ張ってきたところ、そんな映画。
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