ロミオ

ゴーストバスターズ/アフターライフのロミオのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

祖父から孫へ、父から息子へバトンを繋ぐ継承の映画だなと感じた。作り手の手を大きく超えて、映画界に多大な影響を与えた偉大なレガシーに対して、現代的なアップデートで挑んだ2016年版と比較して、文字通り親子で立ち向かった作品。

特に印象的なのはなんといってもクライマックスでしょう。まさに親子かめはめ波(ヴォルデモートvsハリーwith父母でも可)。物語・製作背景だけでなく、絵としても見せてくるとは思わななかった。登場自体もゴーストバイターズならではでよかった。

ただ同窓会的映画としては楽しめたが、フレッシュ感には欠けた気もした。アクションをとっても、ガジェット的楽しさをとっても、フォロワーのMIBを超えてないように感じた。2016年版と比べて現代にわざわざリメイクする意義も今ひとつ感じられなかった。

どうしようもない大人子供たちを描いてきたジェイソン・ライトマンが監督する必然性はあったと思うし、父の映画に挑む意味合いも強く感じたが、パーソナルな挑戦がそこまでで終わってしまって、パブリックまで広がらなかったのでは...。泣いたけど...。

そんなことは言ってもお約束を踏んでくれると嫌いにはなれない、そんな映画。
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