こうん

M3GAN/ミーガンのこうんのレビュー・感想・評価

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
3.9
自律型のAI人形ミーガンちゃんが暴走!怖い!というような映画ですけど、あの不気味なダンスが観たくて映画館に行ってきました。ホラー映画っていうかサイコスリラーですね。
アシモフのロボット工学三原則と人工知能のシンギュラリティとかテクノロジーへの依存とか遺児のケアとか教育とかいろんなトピックや示唆の含まれる映画でしたけど、まるでダイソン社っぽいデザインのブルース君が出てきた時点で「来るぞ」と思ったら来ました「エイリアン2」展開!燃える!おまけにビショップが上下にちぎれるの図まであって、そこからの這いずりターミネーター描写いえーい!キャメロンさん、好きって言われてるよ!髪型もちょっとビショップぽくなるし、演じるランス・ヘンリクセンが当初ターミネーター役だったし。
…というようなクライマックスでおおむね満足DEATH。
あの会社はコピー機の横にマチェーテ完備、恐ろしい…

迎えた可愛らしい養子がサイコパスでした!映画にも似ている気がしましたね特にサイコぶりを発揮していく前半の展開。自立二足歩行から四足歩行にトランスフォームするミーガンさん、すごい、怖い、面白い。
遺児となった姪を預かる主人公のジェンマさんが超優秀なロボット技術者であるのは設定上の必然なんでしょうけど、姪っ子の危機に瀕して母性爆発!みたいなこともなくって、そこは良かったと思います。
しかし少なくとも4人(と犬1匹)を殺害した自律型ロボットの開発責任者であるジェンマさんはそれなりの罪に問われそうな気がするので、ケイディちゃんの将来を考えると「ムゥ…」とはなります。
続編作りたそうでしたけど、ネットワーク上に逃げ出したミーガンのデジタルアイデンティティが増殖してあらゆるガジェットでケイディちゃんを独占しようと襲ってくる「M3GANS」をそこはかとなくボンヤリ楽しみにしています。
しかし則巻千兵衛はとんでもない天才だな!
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