こうん

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのこうんのレビュー・感想・評価

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このシリーズへの思い入れと、思い入れている自分とが闘っています。
そしてわたしは今、断崖絶壁に立っています。
目の前には陽光降り注ぐポジティブの大地。
背中には波濤逆巻くネガティブの海。
ポジティブの爽やかな風を感じながらネガティブの海鳴りを聴いています。

わたしに出来ることは、すべてを飲み込んで微笑みここに立ち続けることです。
でもあんまりポジティブの風が強いと、バランスを失ってネガティブの海に落ちてしまいそうです…



(溜め息)





8歳のわたしを映画の世界に誘ってくれた作品の続編を、まさか30数年後に観ることになるとは思いもしませんでしたね。
しかも同じ主演者で。

かなり率直な感想を書くと、ハリソン・フォード無理すんなや…という心配が常に気持ちの先っちょにありましたね。
しかも老体に鞭打つ、のではなく鞭打たれてる感じね。過去パートが終わって老インディの裸体が映った時点で「あかん、ノレない」と思って、そのまま最後まで行っちゃいました。

あんまりネガティブなことは(まだ)書きたくないけど、このシリーズ特有のユーモアが全然足りないね。それは人が飛行機のエンジンに巻き込まれて死んでも全然深刻にならない悪趣味or不謹慎とも言えますかね。
スピルバーグは本作を誉めてましたけど(そりゃそうだ)、マンゴールド演出のインディは重かったな〜。あと154分は長すぎるわ。

ま、色々懸念してたけど、インディは死ななかったし(2回もフォード死ぬの観たくない)ヘレナさんが中折れ帽と鞭を継承するようなことがなくってよかったです。
カレン・アレンやっぱり出てきた!けど倍賞千恵子に似てるなぁくらいの感慨です。

例えるなら、好きなアーティストの新盤出たので聴いてみたらほとんどが過去のヒット曲の録り直しで新曲は1、2曲しか入ってないアルバムでした〜( ˊ̱˂˃ˋ̱ )という気分の映画でした。

とにもかくにも、ハリソン・フォードさん!おつかれさまでした!
ゆっくり休んでください、わたしのインディ。
こうん

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