こうんさんの映画レビュー・感想・評価

こうん

こうん

映画館で映画を観るのが好きです。
ってゆーか映画館でしか観ないぞ。
ベストムービーは2017年版。

映画(209)
ドラマ(0)

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.5

僕は「フランシス・ハ」が大好きで(このタイトル思うたびにあのずっこけラストの愛おしさを思い出してニコニコ)、そんでもってグレタ・ガーウィグさんも大好きなんだけど、そのマンブルコア派のミューズが満を持し>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.6

〝社会〟の最小単位が〝家族〟であるならば、家族の歪みは現代社会の歪みでもある。

その家族の物語から社会そのものやその中にいる僕たちを照射するなんらかの光が、是枝作品に通底するフィクションとしての矜
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

独身だった2年前ならこの映画を理解できなかったかも。
愛は惜しみなく奪うし、愛は惜しみなく与えたい…主人公レイノルズは、世の男性のカリカチュアであり、ひょっとすると監督PTAの鏡像かもしれないとも思っ
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パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.6


大好物のプアホワイトものと聞いて観に行ったら「サイタマノラッパー」みたいな、くそ田舎でラップを頑張るポッチャリ女子のオハナシでビックリしました。
しかしバッテン、始まって2分くらいで「ちょっとこれ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.8

午前十時の映画祭にて、4Kクオリティの黒澤映画だ。
昔は権威が嫌いでクロサワ映画も嫌いで、それ故に某映画館の出禁を言い渡されたこともあったけど(たまたま飲み屋で出会った映画館主とクロサワについて喧嘩に
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

-

ビジュアルの様式と偏執的な画面運動と文化オタク的なディテールへのおこだわりなど、ウェス作品が苦手な僕です。
(人皮を被った次男坊がチェーンソウ振り回す映画のほうがいいです)

っつうことで期待してたけ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.9

冒頭のローガン人形が欲しくなったし、「きっと星のせいじゃない」イジリは楽しいし、酸性のゲロが思いのほか強力で笑ったし、ドミノちゃんカワユイし、おおむね楽しかった。

もうそれだけで良いです。お腹いっぱ
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ニッポン国 古屋敷村(1982年製作の映画)

4.7

田村正毅というカメラマンの名前を覚えたことで僕の映画体験がどれほど豊かになったことだろうか。

稲の中に宇宙が描かれる本作が、個人的田村正毅ベストワーク。
映画的感性としか言いようのないキャメラアイの
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イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

4.2

55年前の社会主義チェコ産のモノクロSF映画でしかもレム原作。
それを週末の疲れた体を引きずってのレイトショー鑑賞、しかも俺史上初のアルコール添え(角ハイボール缶)。
絶対寝る!…と思ってましたけど、
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.6

映画ってぇのはなにか?
…というのはすべての映画人または映画フアン各人の定義があると思うけど、ボキは、色彩を含めた光をいかに捉え、どの情景を切り取り、それらをどのように編み、しかるべき物語やキャラクタ
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

3.6

生真面目ゆえに愚鈍そうなマット・デイモンが悪巧みを謀った時点で、すでに詰んでますですよ( ^ω^ )
…というコーエン兄弟由来のブラックコメディ。
で、そのデイモンの隣家には黒人一家が引っ越してきて…
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.4

おれ23の頃、絶賛モラトリアムで「どう生きたらいいのか」と悩みつつ、夜勤のバイト明けで入り浸っていたのは中野武蔵野館でした。ちょうど閉館した新宿昭和館からヤクザ映画のプログラムが移った頃で、毎日のよう>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.5

おれ、中学生の時の文集かなんかで「好きなタイプ:トーニャ・ハーディング」って書きました。冗談半分だったけど、トレイシー・ローズに通じる蓮っ葉さと野暮ったさの同居したエロさと可愛さを感じてましてね…共感>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.0

意外にもこれが初めてだということですが、同じフレームの中にソ・ガンホとユ・ヘジンの貌が収まっている…ということだけでとても尊いのではないでしょうか。70年代の東映大部屋俳優のような貌があちらこちらに跳>>続きを読む

泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

4.4

よく見ますよね、下校中に自分の世界に入り浸りながら道草を満喫している小学生男児。僕にも身に覚えがありますが、あれの映画化です!…というのは冗談半分として、「若き詩人」のダミアン・マニヴェル監督と「息を>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.3

あらすじが似ているのでてっきり「女神は二度微笑む」のリメイクかと思って観に行ったら邦題を被せてきただけでした。(どちらも川島雄三の「女は二度生まれる」由来でしょうけど)
という個人的な入口はよいとして
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.2

「ニキータ」「レオン」で好きになったけど、昨今の“中二病のB級映画監督”的な世評に「好き」の気持ちを隠してきたけど、5周くらい回って今はリュック・ベッソン好きです。好きです「ヴァレリアン」!
なんかさ
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.8

「(500)日のサマー」に強烈な動揺とその喜びを得た者としてマーク・ウェブ作品は毎回観ようと心掛けているのですけど、またぞろ“モラトリアム青年が幼さ全開で戸惑う”オハナシでちょっとがっくり来たのは確か>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

うっかり「サムライトルーパーも出ていたね」なんて嘘をついてみても本当に出ているかもしれないくらいに娯楽文化の氾濫がこの映画にはあって、特に80年代に精神形成の大部分をゆだねてしまった僕のような人間にと>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.5

あの「アイアンマン」から10年か…。

まだ新宿高島屋にテアトルがあった頃で、レストラン街のアメリカンなハンバーガー屋の店内で公開前の「アイアンマン」が流れていて、ナニコレチョーかっこいい!となったわ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.5

「ブリッジ・オブ・スパイ」に続くスピ叔父さんの仕事人アゲ映画。
〝ペンは剣より強し〟を証明するかのような信念の物語でありながら「女はすっこんでろ」という圧力に対して「いいえ言わせてもらいますだって人間
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.3

僕と同じくらいにイーストウッド映画が好きだった映画友達が急に亡くなって、最後に会ったのは「ジャージー・ボーイズ」上映時だったし、彼が最後に観た映画も「ジャージー・ボーイズ」であり、彼とはさよならも言え>>続きを読む

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.2

パキスタン人男性と白人アメリカ人女性のカップルの紆余曲折を描いたコメディかと思っていたけど、開巻1分でアパトー一派の映画であることを知って、いい意味で身構えてみることができたので、めちゃ楽しかったです>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.8

久しぶりにハネケの映画を観たけど、そんなに意地悪でもないし過度なシニカルさも感じなかった。
「ファニー・ゲーム」なんかと比べれば角が取れてる気がするけど、なんか俺も嫌な人間になりつつあるのかな、などと
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ラッキー(2017年製作の映画)

5.0

映画を観終えて、こんなにも銀幕から離れがたい気持ちにとらわれたのは久しぶりです。
何も映っていない銀幕をしばらく眺めて、心が温かにゆっくりと溶け出すのを感じながらいつまでもこの座席に座っていたいと思い
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

とりあえずライアン・クーグラーさんのド大作が「ファンタスティック・フォー」みたくならなかったことに安堵。

しかし、頭が良くて映画の才能があってお金もいっぱある人たちが寄ってたかって作った映画、しかも
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

ヨルゴス・ランティモス最新作「聖なる鹿殺し」(副題めんどいから省略)、前作の「ロブスター」がなかなか面白かった記憶があるので観てきました。ヨーロッパの鬼才の映画にニコールのキッドのマンが出ているという>>続きを読む

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.9

前作「ネブラスカ」は僕の2015年最愛の映画で、その小津的な人生の悲哀やユーモアと監督の持ち味である意地悪なまなざしが絶妙な配分の傑作だったと思うのですが、さぁさてそのアレクサンダー・ペイン最新作は「>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

-

主人公の声は庵野でいこうと言われたジブリの人たちはびっくりしただろうし、事件の当事者を本人役で出演させようと言われたマルパソの人たちもさぞかしびっくりしただろうな。
御大、御乱心か?
…否、挑戦である
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

ぼくのギレルモがデル・トロしました!
(べニチオでも代替可)

いやぁ~。いやぁ~。
いいもの観させてもらいました…。ギレルモさん、ありがとう!
あなたの疎外者たちへの愛、尊厳への信頼、そして映画屋根
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

予告編観た時点で「あ、絶対俺の好きじゃないやつ」とスルーを決意したんだけれども、大変多くの方々が面白いと言っているのを「ハイそーですか」と受け流して平静に暮らすことができない程度に映画への好奇心は旺盛>>続きを読む

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.6

お噂の通り、冒頭のアクションでテンションあがりましたですよ。
あの鏡を使った視点の転換ではお尻がぞわっとして思わず立ち上がってパンツずり落ちましたね。
いやーん。フレッシュ!




…しかしそこがピ
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浮草(1959年製作の映画)

5.0

フィルムセンターの発掘された映画たち2018の特集で。
小津さんが望んだであろうアグファカラーの再現に挑んだデジタルリマスター版だ。

昨今観られるのは褪色したネガが元になっていたので、今まで観てきた
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

3.7

けっこー期待してたんだけど、ちょっと合わなかったかも。
冒頭の密入国難民逃亡シーンはテンションあがったんだけどな。
横移動の長回しは好きなんです。

難民という題材と信仰というサブテーマとを暗喩するか
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犬猿(2017年製作の映画)

4.3

僕にとって兄は日ごろお世話になっており、感謝してもしきれない存在だが、兄としてではなく一個の人間としていろいろな感情を抱いてもいる。
そんな兄から連絡があり「今度お前の家の近くで飲むから遅くなったら泊
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.8

「グリーン・インフェルノ」観た後は無性に肉が食いたくなったんだけど、本作観た後の今は…食べたい…食べたい…。

過保護のベジタリアンおぼこが開眼する話で、要は欲望との先の愛を知るという物語。

まぁ面
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