こうんさんの映画レビュー・感想・評価

こうん

こうん

映画館で映画を観るのが好きです。
ベストムービーは2017年版。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.5

「イントレランス」と「ベン・ハー」と「スパルタカス」と「LOTR」と「MMFR」と「300」と「セデック・バレ」を足してシェイクスピアでかき混ぜたようなマサラ・ムービー。

予告編も前作も観ていない全
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.3

若い時分に観たときにはそのユーモラスな語り口とウディ・アレンのシニカルな立ち振る舞いばかりを楽しむしかなかったんだけど、そこそこ生きてきて傷付けられたり傷付けられたりした時間を経てこの映画を今観てみる>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.7

松岡茉優は天才。
松岡茉優という才能を堪能できる映画として満点。
私たちは松岡茉優が俳優という職業を選択してくれたことに感謝しなければならない。
この松岡茉優の魅力に拮抗できるのはエマ・ストーンくらい
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カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)

4.2

よかった!よかった!
久方ぶりに誇張や意地張りなしで面白いと言えるジャッキー映画だった!
少なくとも「WHO AM I?」くらいは面白いし、本家インディ・ジョーンズよりまともでピースな結論に帰着するし
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ビジランテ(2017年製作の映画)

4.5

映画監督入江悠の、今の名刺となる代表作です!

久方ぶりのオリジナル企画で郷里を舞台に、なんだかヴァイオレントなノワールということで興味津津だったのだけど、期待に違わぬ素晴らしいドラマでした。

隅か
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

-

フォースの光と闇の向こうに、エピソード456(と7)に安住したがるおっさんが見えてしまった。
…俺の姿だ。
なんだろう、この寂寞感は。

それにしても長すぎる!小5の俺が耐えられる長さにしてくれ、スタ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.7

この映画をこしらえた人たちの、地味で滋味ある眼差しがこの世に存在することが僕は嬉しいし、そのまなざしをみんなで持ち寄りたい。
(つまりアキ・カウリスマキの映画が観られて嬉しい、ということだ)
(こうい
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.8

…世の中の全ての映画にガル・ガドットが出ればいいのに…。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.6

傷つきながら闘う女をやらせたら当代随一のジェシカ・チャスティンが闘う女ロビイストの映画っぽいのでわかった気になってスルーしていたんだけど、フリーパスで観に行ったら、めちゃ混んでいて、しかも女性が多かっ>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

-

期待してたんだけど、稚気に溢れててキツかった。それは若さとは関係ないと思う。オメコマークに「祝」って…。悪ふざけが横滑りしてる。
浅はかな連中の実録はいいんだけど、映画そのものが浅はかというか、足場が
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.6

500000000点!

この愛と革命のファンタジーを、僕は信じるし信じたい。
僕もエンやザンのように心に自由を抱えているし、それは何人たりとも侵すことは出来ないのだ。
だからあれはパンクだ。

しか
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.2

「(500)日のサマー」が死ぬほど大好き…というのは恥ずかしい事実として置いておいて、アメコミ映画の軛から逃れて来たマーク・ウェブの最新作!
とはいいつつ主演はキャップことクリス・エヴァンスなんだけど
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.4

なんという美的感度の高さに支配された映画だろうか。
21世紀の当世においてこれほどの高度な美意識は、既成の概念や道徳にまでも揺さぶりをかける…という映画になっている。
愛する者の死体までも美的オブジェ
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.8

もう僕はそこそこの大人の映画好きで、こんなマンガ映画に付き合っている暇はないのだけど、万が一オモシロかったら後悔するのでスルーするわけにはいかず観に行ってしまうのです。
…とかなんとかいいつつ、ちくし
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

4.2

午前10時の映画祭、なんだけど日曜日の午前10時からのモノクロ映画、しかも何回も観ている映画は眠たくなるね〜。
ちと辛かった。
だがクルーゾーの名作、その出来にヒッチが地団駄踏んで悔しがったのがこの「
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.4

1988年…僕は田舎町に暮らす9歳の少年で、生活のすべての行動規範が「グーニーズ」だったぼんくらボーイでした。
「グーニーズ」とか「スタンド・バイ・ミー」「ぼくらの七日間戦争」に憧れて、秘密基地を作っ
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.1

ちょうど観たかったところチケット頂戴したので、久し振りのシネスイッチ映画。

ある時期フランソワ・オゾンは一世を風靡した感じだったけど、最近はなんだか地味な印象。物語的にも批評的にも興行的にもね。
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.4

いつ観たっけな、この映画。
感想書こうと思っていても何にも浮かばなくて、ほったらかしでした。

個人的には、塩見三省さんが大病されての復帰で嬉しかったのが(武が塩見さんの回復を待って三作目をGOしたの
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

きっつーいジョークのような、シニカルホラー。
もちろん面白かった。
「マンディンゴ」と通低する感情があると思う。
違う者への潜在的な畏れと羨望。

しかしなによりも、ぼんくら親友のロッドはベスト・ベス
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.1

誰かに似ている…とずっと思っていたのですけど、本作のパンフ読んでいて気付きました。
ドゥニ・ヴィルヌーヴと室田日出男はクリソツです。
室田日出男がピラニア軍団でなくて大酒呑みでなければヴィルヌーヴにな
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.5

平静は「ボク映画のこと詳しいヒトなのなの」という顔で映画館を闊歩しておりますが、「ブレラン」観たことないです白状します。

いや、観たことあるんだけどぜーんぜん記憶がなくて。(屋台のおっさんが三木のり
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

猿の惑星、リブートのようなプリクェル、シーザー三部作。
いやさ、シーザー一代記と呼ばせてもらおう。

もとより純粋なエイプではなかったシーザーがエイプとして覚醒する第一作、エイプでありながらエイプ殺し
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.2

例によって午前十時の映画祭にて。

人情作家黒澤明の義憤と、ドストエフスキー的な葛藤劇の志向が前面に出た一作。
屋内シーンが多くてこの手の映画の作劇として歪といえば歪なんだけど、有名な身代金受け渡しサ
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.9

物語的心情を一心に背負ったかのようなワレルカ少年の貌とそれをとらえるキャメラの陰影やフレーミングの概念を無くしたかのような運動が否応なく現実を超えて濃厚に“映画”の匂いを屹立させてくる。

十数年ぶり
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ポルト(2016年製作の映画)

4.5

超うろ覚えだけど巨匠ルノワールが「女の肌に宿る官能だけが映画なのだ」というようなことを仰っており、イチ映画フアンとして僕はその言葉を金言として拝受しているのですけれども、その言葉を畏れ多いながらここで>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

まさに”正しい資質”を持つ者たちが、負けず腐らず辛抱強くユーモアをもって、その資質を生かすまでの物語。
そして肌の色にかかわらず、男でも女でも同じ夢を見ることができ、それを叶えることができる…という”
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.3

僕は熱心なクストリッツァ映画ファンというわけではないけれど、この9年ぶりとかいう新作、冒頭から度肝を抜かれましたね。今んとこ今年のベストオープニングですね。
なんたる生命の狡猾さと滑稽さと勇猛さよ。
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

是枝監督最新作。
予告編とタイトル聞いただけでなんかその内容をわかっちゃったつもりでいたけど、そのタイトルの意味に気付いたのはエンドロールの「『三度目の殺人』製作員会」という字面を見てからでした。
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.6

ゾンビが、いつの間にか病原菌に冒され凶暴化した人々…という設定になった時がっかりしたように、“完璧な有機体”であるエイリアンのオリジンをつまびらかにされても、なんか興醒めなんです。
なんすか、あの砂鉄
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.2

やぁ僕は20年来の黒沢清映画のファン。だからなんでも誉めるし忖度するし肯定的にとらえるよ!

とりあえず、長澤まさみに「しんちゃん!」(俺の名前)と何度も名前を呼んで貰って、それだけでも至福でした、あ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.1

戦う者がいて、逃げる者がいる。それを咎める者がいて、讃える者がいる。










…ということなんだけど、「ダンケルク」IMAX上映を観た。
本音を申せば、ノーランの良いところと悪いところが表
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.7

なんかアレな邦題だけど、滅法面白い韓国産ゾンビ映画…という情報のみで観に行ったらば予想をはるかに超えたクオリティでびっくりしました。
…どころか、最後の最後で突発的に涙腺大爆発!鼻水が気管に入って死ぬ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「ワンダーウーマン」の単独作について僕は、2点のみに期待していた。
ノーラン・バットマン以降のDC映画は個人的に全部いまいちだったので今回もあんまり期待していなかったのだけど、「これだけは!頼むよ!」
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パターソン(2016年製作の映画)

4.8

映画秘宝ばかり読んでいるとジャームッシュ新作への期待値なんてものはあってないようなものなんだけど、しかしかつて若気の至りで「ジャームッシュ好きな俺なんだぜオラオラ」と闊歩していた者としては無視できない>>続きを読む

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.8

京橋フィルムセンターにて、フィルム上映。何度となく観てきた映画だけど、スクリーンで観るとこうも違うものか!
オープニングのシークエンスからエンドロールまで、映画的活劇の魅力に充ちていることに、気付かさ
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スキップ・トレース(2015年製作の映画)

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何年待たせるんだ!ほんと、本作がスルー作品になってしまわないかと日々ドキドキしていた。
公開されて良かった。

それにしてもジャッキー×レニー・ハーリン!なにこの組み合わせ。90年代には夢想さえしなか
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