ピーピー

ゴジラ-1.0のピーピーのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.5
山崎貴監督がついにやってくれた。
庵野秀明もハリウッドも届かなかったゴジラの文句なしの究極のNo.1!!
もちろん人によって評価が変わる作品だと思うが、私にとってはいくつか見たゴジラシリーズの中で1番大好きな作品だった。
私個人としてはゴジラのキャラクターは大好きだけど映画として好きな作品は正直言って無かった。ゴジラやキングギドラは好きだけどストーリーは申し訳ないけどあまり好きでは無いと言ったところだ。
ゴジラは作品それぞれの良さがあるので比べるのは良くないと思うが、あのシンゴジラも本作を見る前までは1番好きなゴジラ映画で日本にゴジラが現代に現れた設定として物凄くリアルだったのだが、あまりにも庵野秀明の味を出しすぎたセリフ。ゴジラの神話的な存在が私にはあまり受け付けなかった。
ハリウッドゴジラも映像はすごいけどストーリーが面白くなく、眠くなる事が多かった。
だが、山崎貴監督は本作でゴジラのキャラクター性も人間ドラマやストーリーをゴジラファンを裏切る事無く熱狂させ、初見の人も楽しめゴジラの恐怖を味わえる最高のエンターテイメント作品を作り上げた。
「シンゴジラ」はどちかというと私は「シンニッポン」という名の方がしっくりくる。日本の政治界の緊迫感は味わえたが、ゴジラが日本にとっての厄災という役割がメインな為ゴジラを見に行ったと思った自分には少しガッカリだった。
だが、本作のゴジラはちゃんとゴジラのキャラを確立し、人間視点のドラマも深く、キャラ達に感情移入してしまった。
三丁目の夕日などの監督として知られる山崎監督。私は三丁目の夕日は見た事が無いのだけど素晴らしい昭和の街並みのVFXが印象的。(本編でもゴジラが出てるらしい。)その昭和の街並みの撮り方が上手い監督とゴジラ本当に相性が良かった。シンゴジラの次なのでどうしても比較してしまうところはあるけれどそれを押し除ける本作の素晴らしさ。
戦後の日本という世界観もゴジラとして完璧な舞台設定だった。
つい先日まで西武園ゆうえんちでやっていた「ゴジラザライド」の映像は山崎監督なんですね。去年の3月に乗らせていただきましたが凄まじい迫力で満足度MAXでした!(普通に酔いましたw)
この先ネタバレ注意⚠️




































開始10分以内にゴジラがいきなり現れたのは驚いた。体長は小さめなのだが、平気で人間を咥えて投げ捨てるゴジラ。驚愕する声量で吠える姿に唖然した。どちらかというとティラノサウルスに近い姿であり、まるで
怪獣映画が苦手としている人間描写も完璧に描ききっている。(私は怪獣映画に人間の描写はこだわらなくてもいいという考えである。)
神木隆之介と浜辺美波のキャスティングは「シンゴジラ」のベテランキャストよりは年齢が若く、正直言ってしまうと見る前はそこまで演技力に期待してなかった。だが、神木隆之介演じる敷島の罪の意識を持つ背景。大石の生き抜く強さ。その他多くのキャラにドラマがあり、生きる執念があった。
遂に日本映画もこの作品で一つ上の領域に達した。
映画史に残る映画となるだろう
ピーピー

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