日本実写映画史上最も売れた作品を初めて鑑賞。
個性的な登場人物とはちゃめちゃなストーリーが魅力なのは分かるのだが、TVシリーズほとんど知らなくて映画単体として観ると本当に酷いクオリティ。
よく分からない設定、辻褄の合わない展開、ショボいアクションなどツッコミどころをあげるとキリがない。警察署が観光案内コーナーになっていて一般市民で溢れていることや、コメディなシーンがユルいのは百歩譲るとしても、シリアスな場面がああもグダグダだと話がしまらない。
レインボーブリッジ封鎖する必要ないし、警察キャリアが計画性ゼロの犯人に振り回されるのも滑稽だし、その苦戦した犯人が婦人警官の思いつきや犯人側の自爆で捕まるのは何なの？と思った。あと深津絵里が背後の犯人に撃たれる場面の弾道が明らかに天空から狙撃された弾道なのが笑った。そもそも深津絵里が撃たれた原因が上官の判断ミスみたいな風潮になっているが、深津絵里も命令違反アンド独断専行してるから自業自得なのでは。
真矢みき演じる女性管理官がいかにもな悪役造形であんなのに誰もついて行かないだろうし、かと言ってその失脚後を引き継いだ柳葉敏郎が完全放任主義なのも極端。ユースケサンタマリアがネゴシエーターという役割だがどちらかと言うとプロファイリングをしている。そしてその分析が一休さんのトンチか！とツッコミたくなるレベル。
99の岡村隆史の存在は何だったのだろう。
まあ、そういうノイズに目をつむって(多すぎるけど)深く考えずに観ればテンションの持っていき方は上手いので人気の出る理由はよく分かる。
この脚本家は本当にネットとサイバー犯罪への偏見が酷い。
