こぼちゃん

風の谷のナウシカのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.5
監督・脚本・原作 宮崎駿。辺境にある小国、風の谷の族長の娘、ナウシカの物語。

火の七日間という最終戦争によって、巨大産業文明が崩壊。腐海という有毒の瘴気と巨大な虫、王蟲(オーム)に脅かされる中、海からの風で小国は守られていた。ナウシカは大ババから「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん」という、風の谷の古い言い伝えを聞く。

肩に乗ってるテト(キツネリスの様)が可愛く、メ―ヴェというグライダーで監視してる姿が勇ましい。オームの怒りを鎮める光弾(ひかりだま/閃光弾)や蟲笛(むしぶえ)、蟲封じ/鏑弾(かぶらだま)など、ギミックも豊富。宮崎監督作品は、少女が主人公の設定が多いですね。

人間が欲に駆られて戦争をする中、自然を愛し、民を守る王女。腐海も水を浄化させるシステム。最後に怒りを鎮め、オームが触角を伸ばし傷を回復させていく姿。風の谷の伝説の少女に繋がる、金色の野も素敵でした。

風車で井戸の水をくみ上げて、子供たちと植林をする。ナウシカのヘルメットの脇で、若木が芽生えるなど、難しいことは言わずに、自然の恵みや再生、素晴らしさを感じさせてくれる作品でした。
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