こぼちゃん

もしも昨日が選べたらのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)
4.0
監督 フランク・コラチ、脚本 マーク・オキーフ、ニール・H・モリッツ。家庭より仕事優先の男が、時間を操れるリモコンで人生を変えるコメディ。

第79回アカデミー賞、メイクアップ賞にノミネート。

建築士のマイケル(アダム・サンドラー)は、美しい妻のドナ(ケイト・ベッキンセイル)と二人の子どもに恵まれ、家族より仕事優先の仕事人間。ストレスからジャンクフードと喫煙に走る。ある日ストレスが頂点に達したマイケルはホームセンターで、怪しげな従業員モーティ(クリストファー・ウォーケン)から最新型の学習型マルチリモコンを譲り受ける。

そのリモコンはマイケルの人生をDVDのように制御する「万能リモコン」であった。マイケルは面倒な時間を早送りでスキップし楽しい人生を送るが、やがてリモコンの学習機能により一度スキップした面倒事は自動的に早送りされるようになってしまう。

コメディなので、軽い下ネタや突込みのオンパレード。個性豊かなガールズアカペラ部の映画『ピッチ・パーフェクト』シリーズなみ。

忙しいからもたもたする部下にイライラしたり、上司の長い話、家族との付き合いをリモコンでスキップし始める。初めは楽しいものの、リモコンには学習機能があり、人生が短くなることに気づかなかった。

愛犬は死に妻とは別れ、ブクブクに太ったり、父は死に息子が出世。はたして。

新規事業を全国展開する時、外国人の副社長が、ほんまでっか、おおきになどと、行く先々で、各地の方言で挨拶して笑いを取る。本を出してるような既存顧客の病院長や看護師長、介護士長に事例報告をしてもらう。企業の言葉より、界隈で発言力もあり、それぞれの階層の方の立場で、実例や実体験を話して頂くのが一番、伝わる。

家に帰ると妻も子育て大忙しで、子供を預けて遊びに行くモンスター・ペアレントもいて、飲めないお酒を飲んでることもあった。義母が解決策を話してくれているので、私は、毎日、1時間、聞き役。それからに英会話の練習。一番、忙しい時期でした。

こんな便利なスイッチがあったら、使いたいくらい。

多分、子育てと仕事をしているママ、家族と仕事にピークのパパ、世の中には沢山いますね。そんな時、どっちが正解かではなく、割合の問題で、きっと、どっちも大切。

それを気づかせてくれる作品でした。

奥さん役のケイト・ベッキンセイルは、キラキラ輝いて美しく可愛かったです。30-60代のメイクも、見事でした。
こぼちゃん

こぼちゃん