こぼちゃん

セッションのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.5
監督・脚本 デイミアン・チャゼル、名門音楽学校でジャズドラマーを目指す生徒と厳しい鬼教師の物語。

第87回アカデミー賞、助演男優賞(J・K・シモンズ)、編集賞、録音賞。

原題の"Whiplash"は、ムチ打ち症の意味で、ジャズの有名曲の題名であり、作中で何度か演奏される練習曲の一つ。また、首に大きな負荷がかかるドラマーの職業病。XのYoshikiさんも、首を痛めてましたね。

19歳のアンドリュー(マイルズ・テラー)は、一流のジャズドラマーに憧れ、アメリカ最高峰の音楽学校、シェイファー音楽院に通う。アンドリューが学ぶ初等クラスに、学院最高の指導者のフレッチャー(J・K・シモンズ)が訪れ、自身が指揮するシェイファー最上位クラスであるスタジオ・バンドチームにアンドリューを引き抜く。練習初日、フレッチャーは開始早々バンドメンバーに罵詈雑言を浴びせはじめ、1人を退場させる。フレッチャーは一流のミュージシャンを輩出するのに取り憑かれ、要求するレベルの演奏ができない生徒に対し、人格否定や侮辱を含めた罵声や怒号も厭わない狂気の鬼指導者だったのだ。

芸術でもスポーツでも、一流の世界で生きている一握りの人たちの中には、鬼教師もいたり、時には泣いたり、反抗しても食らいつくような才能と根性の人もいるんでしょうね。すさまじい迫力と師弟のぶつかり合いに、度肝を抜かれました。

主人公も、最初は大人しい雰囲気だったけど、上を目指して汗と血まみれの練習の中、成長していくのが見ごたえある。恋人がとっても素直で可愛かったのも、対照的で良かった。

二転三転していく、ハラハラドキドキの脚本も良かったですね。一流のジャズバンド、即興で直ぐに合わせられるシーンもプロの域。

監督兼脚本家自身が、高校時代に怖いと思う鬼教師との経験が活かされている。また、主人公も、瀕死の交通事故の経験があったので、より迫力があったのかも知れない。

近所の知り合いで、韓国人で片眼が事故で不自由、でも身長180cmで柔道黒帯、とっても明るく、生命力の強い先輩。実は、芸大のピアノ科で銀座で1時間弾くと5万円の天才でビックリ。一か月毎日弾いたら150万円。

義姉も音大出身のピアノの先生で、2-3ケ月に一回は、海外旅行に行ってお土産をくれる。結婚してるけど、お子さんがいないので、うちの息子たちを小さい頃から可愛がってくれ、洋服やお菓子をもらってました。

私はと言えば、幼稚園で猫ふんじゃったをオルガンで弾き、縦笛が得意で中学の時は、毎日、名曲を吹いていました。うーん、夜泣き蕎麦とか、石焼き芋の曲のバイトぐらいか。道を誤った🤣🤣🤣
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