こぼちゃん

ジョー・ブラックをよろしくのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

4.5
監督 マーティン・ブレスト、脚本 ボー・ゴールドマン、ケヴィン・ウェイド、ロン・オズボーン、ジェフ・レノ。死神が人間界に興味を持ち、様々な人間たちの愛に触れる。

映画『明日なき抱擁』(1934年)のリメイク。『ベルリン天使の詩』では、人類の歴史を見ていた天使の目で、戦争もふくめ様々な人々の心の声を聞き、恋をしますが、本作では、死神がふとしたきっかけで、つかの間の人間界を楽しみ、愛のあり方を学びます。

ジョーブラックは、名前を聞かれ、案内役が咄嗟に口にした名前。

“パリッシュ・コミュニケーション”の社長、ウィリアム・パリッシュ、通称ビル(アンソニー・ホプキンス)は、大統領とも親交のある大富豪。長女アリソンは、65才の父の誕生日に大忙し。次女のスーザン(クレア・フォーラニ)は内科医で、気乗りしないものの父の会社に勤める取締役、ドリュー(ジェイク・ウェバー)と付き合っています。

ある日、スーザンが病院の近くのカフェに行くと、電話ボックスで、通話相手をしきりに元気づけようとする男性(ブラッド・ピット)がいて、電話が終わるとスーザンに話しかけてきます。妹の失恋、恋は永遠じゃない、NYで恋人募集中と人懐こく話しかけてくる。

別れ際も、気になる二人......

ブラピが痩せていて細マッチョ、爽やかなのに、キラキラした瞳と笑顔が人を引き付ける。クレア・フォーラニも笑うと美人で魅力的、意外に、積極的でラブナイトをリードするシーンは、二人に見惚れました。

死神の権限で寿命を少し伸ばす代わりに、父ビルに現世での案内役を頼みます。少し伸びた残りの時間、死を目前に、大金持ちのビルが思うことは、会社の行く末と成功、そして何より、愛する娘たちの幸せ。

死神は、初めての食事というものに感動。子供のように目を丸くして食べる姿が、可愛くて笑える。イケメンだから、尚更です。そして、いつも一人だったのに、いつしか人間の恋にも。タイミングとか、どうしていいか分からない姿が、キュンです。

長女の夫からは、夫婦は、お互い、一番、嫌な秘密を知っている。それでも、いつも、受け止めてくれ、その上で愛してくれるのが心地よいと教えられる。

会社を乗っ取り潰そうとする輩に、死神なら指一本で殺せるのに、とても、痛快な一言で、撃退します。最初に出会った時の言葉を上手く使っていて、とても切り返しが格好いい。あぁ、ここで使う、お見事!!

父ビルの、真の愛とは奪うことではなく、生涯をかけて相手への信頼と責任を全うする、そして愛する者を傷つけない。

作中の多くの登場人物に当てはまる言葉。

画面いっぱいに、何度も沢山の花火の撃ちあがる中、涙があふれる死神。そんな死神とビルは、本物の父と息子の様でした。愛を知った死神のプレゼントは、血の繋がらない、つかの間の父と同じく、沢山の愛に溢れていましたね😍😍😍

きっと誰かと、ハグしたり、キスしたくなったり、愛してると言いたくなる作品💐💐💐💐
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