大映映画祭にて、『炎上』に続く三島由紀夫さん原作、市川雷蔵さんが主演する現代劇で、剣三部作の一本です。
本作で描かれるのは、大学の剣道部。
時代劇でのチャンバラの強さの追求だけではなく、現代での誘惑との葛藤、剣に生きる姿を描きます。
武道はただ体を鍛えるだけではなく、精神論も出てきます。
雷蔵さんの演じる主人公は、若さと強さに憧れた生き方、探究心で尊敬されるのと同じぐらい嫌われてもいます。
メフィストフェレスのような男も出てきたり、主人公の生き方をめぐって、他の学生が喧嘩に発展したり、その存在が大きいです。
武士道な生き方をニューシネマ的なアプローチで解体させようとする葛藤が描かれていますね。

• #たむ的雷蔵映画レビュー

太陽の真下
海に焦がれもせず
勝利と敗北だけを
信じている、KEN。
張りつめた者だけに
太陽は差す。

これまで、身体が圧倒的な伸縮と活躍を見せてくれる映画に出会ったことがない