領主が、部下の会話を立ち聞きし、彼らの忠心が権力者へのへつらいに過ぎないなのではないか、との疑心を抱く。そして本心を探ろうと、様々な奇行を取り出すが、最後は左遷。現代の会社役員に置き換えても成り立つ…
>>続きを読む徳川家康の孫にして越前藩主の松平忠直。
些細な事から疑心暗鬼に陥り、温厚な性格が豹変する。
人妻を強奪し家臣を手討ちや切腹に追いやる始末で、特に爺が不憫。
流刑となり城を去る時許しを乞われても、それ…
まったくとんだ親バカにマザコンお殿様のお話でしたな。殺された家臣や、犯された女子はどないなるねん!的な。
だが、市川雷蔵の演技はここでも素晴らしい。良き人から悪しき人にかわるその演技!マザコンの演…
お殿様御乱心がこんなに丁寧に描かれると、同情できる。
ミステリーなどで狂った犯人が出てくると興醒めするが、なぜ狂ったのか視点に立つと、ボタンのかけ違いや立場や、状況で自分もそうならないとは言い切れな…
このレビューはネタバレを含みます
英邁な大名松平忠直が周りのヨイショに気付いてむくれるお話。原作菊池寛とのことでしたが、今となってはかなり類型的に感じる描写。
阿諛追従にプライドが傷付いた君主が豹変、暴虐を尽くす…と、ここから忠直…
●'20 10/3&8
『没後五〇年特別企画 市川雷蔵祭('20 9/5〜10/9)』: メトロ劇場
<′20 5/24&29(特集上映期間: ′20 5/2~29)公開予定だったが、コロナウィルス…
このレビューはネタバレを含みます
終始胸クソ悪い、この話を映画にして誰得?と思わざるを得ない映画だった。菊池寛原作。菊池寛は大映の初代社長で、その13回忌を記念して作られたらしい。原作の短編小説はさらに酷い話で、さすがにそのままでは…
>>続きを読む大坂冬の陣で真田幸村を討ち取った忠直は人からの信頼も厚かったが、「槍の試合でわざと負けている」と家臣が話すのを聞いたことで乱心する。
ドキュメンタリータッチの映像がかっこよく、ふとしたことから忠直…
菊池寛原作。自分が実力だと思っていたことが、周囲の家臣による追従だと知ってから暴虐非道に激変する忠直。清涼尼役の水谷八重子(初代)が素晴らしい。立場がゆえ自分だけの悩みや苦しみを抱えきれずに他人を巻…
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