【夏祭り】

おっと、これは頂けない。柴田剛が悪ノリして作ったサブカル風味のロック青春ストーリー。大阪芸大のクセの強さが全面に出ていて閉口する【どん詰まりの青春】を描いたもの。

所々笑える感じもあるが、クドカンを少しアートっぽくしたような鬱陶しいキャピキャピしたノリが非常にむず痒くラストは完全に破綻している。いこまの書いた脚本に難あり。中盤の長回しはカッコ良かったが…❓

柴田剛は映画監督というよりも元・ミュージシャンなので、彼のロック愛に付き合える余裕のある人ならどうぞ！🫱

ん？なんだこれ？
最早NNとおそいひとの強烈なカメラは何処へやら。日常の風景なんざ捨て去ってくれ。
柴田剛、俺の視覚と聴覚を劈いてくれ！！

自分がJITTERIN'JINNファンであるという一点のみで興味を持っていた映画。
同じくブルーハーツファンという理由で見たリンダリンダリンダを思い出しましたが、比べちゃいけないですかね。
登場人物は皆あほだし共感はできないし何かメッセージがあるようにも感じられないし途中少し寝ちゃったし一言で言うとつまらないんだけどこういう映画、そしてこういう何も残らない映画を作るために汗水垂らす人たちがいる世界は、捨てたもんじゃないと思う。
JITTERIN'JINNの音楽と、四国の風景、人間が住んでる何気ない日常の風景がすごく良かった。
「やる気がないってことは、『やる気がない』って気持ちがあるってことだから、やりきってないってことだ。つまりやりたいってことだよ」
意味不明だし説得力も皆無だけどなぜか心に残りました。