たにたに

首のたにたにのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.0
✨2024年3本目

ビートたけしによる新解釈(な訳ない)本能寺の変!

最後のオチをやりたいがための「首」だったのか、"首"の奪還に必死になる男達を馬鹿にしているかのようなユーモアたっぷりの作品でした。

🟢信長の野郎!!此畜生め!!
by羽柴秀吉(ビートたけし)

この一言がもはや我々の代弁ではないかと。

加瀬亮演じる信長がもうクソ野郎に振り切ってて、謀反起こされて当然な天下人なんです。パワハラとかセクハラとか何ですかそれ?と現代人に言わんばかりに。
こんな親方様に人はついて行きたいと思いませんからね普通。
強さと権力こそが絶対な世の常識だった時代に、こんな馬鹿な人間達によって命を弄ばれていた民が大勢いたんだよ、というのを笑いにする。
ビートたけしらしいというか、まさに政治資金問題で弄ばれる我々国民かのようです。今の日本も全く変わらないではないかと。
言ってしまえば、奇しくもジャニーズ問題(性的暴行)さえ予期していたかのような内容です。

信長の
"人は生まれた時から遊び人じゃろ"という言葉もなかなか皮肉な言葉ですね。
現実から目を背けてきた結果が今の日本なのかもしれませんね。。


結局、戦国映画ものってだいたいこうなるというか、なんか既視感あって。
次回作があるなら北野武監督には時代劇以外のものを希望します。
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