ひとりごとです

関心領域のひとりごとですのネタバレレビュー・内容・結末

関心領域(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

無関心でいること
関心を持つこと

黒い画面に映し出される白い文字が
少しずつ変化していく
真っ黒になった画面と音楽

これから起きること
恐怖と同時に興味、それと好奇心
自分がこれから起きることとは無関係であると思ってしまっている感情
完全に観客
映画を観に来ているのだからそうなのだけれど

それが正しい思考とは思えなくなる

夢に見た生活
悲鳴たちはやがて日常になる
関係ないのだから
目の前の問題に感情を掻き回されて
己の人生を全うする

その背後、目にすら映していない現実は
すぐそこに存在しているのに
悲鳴のような音楽たちが芸術的に私の耳に入る
確かにあった事実が映画となって私の目に入る

うーんうーん
予告を見て、私は
「おもしろそう!」と思った

それが鏡となって現れているような気もして

その無関心はきっと他人事じゃない
あの山積みにされた大量の靴たちを見て、盛っているのかと思った
そのくらいに到底信じられないような数で
盛っていない、んだ
あれは現実だったんだ

人間ってこうだろ、
お前はこうだろ、を突きつけられたような
そんな気持ちで顔がずっと渋い