なんだろう🤔

中身ほぼないのについついみてしまう。

Qalaの男性版（あちらの主演女優助演で使っているのは意図的なのか、たまたまなのか？）だけれどあれよりは吹っ切れていて作り方がうまい。

とにかく映像や場面場面のやりとりがすごい。

連続ドラマの最初の1話拡大なしで済むような話を延々三時間以上やるんだけれど、演出と映像と演技だけで持たせていて、語り方がポイントをついているのでつい見てしまう。

映画賞、作品賞にだけノミネートされていないのでなぜかと思ったら続編があって話が始まったばかりと言う作りなのでたしかにノミネートしようがないと納得しました。

好き嫌いに関わらず一見の価値はあります。

で、なんの話かというと、父と子のすれ違いと血で血を洗う抗争のはなしで、それがヤクザとか政治家じゃなく、企業家の話だというのが珍しいかな。

主演のランビール・カプールはこの作品でフィルムフェアの主演男優賞取りました。ほかに５部門受賞していますが、音楽とか音響関係が多いです。

去年、アマプラのドラマ『ジュビリー』に出演したシッダント・グプタがラージ・カプールそっくり、血のつながっているランビールよりそっくり、と驚いたりしたのですが、この映画のランビールはそれよりラージ・カプールに似て見えますね。やっと大スターの風格が出てきました。

ところが、シッダント・グプタ見るとハンサムで眼福、とおもうんだけれど、ランビール見ても思わないんだな、これが。カメラに愛されている顔だと思うし、表情が素晴らしいとは思うんだけれど・・・
まあ、でもラージ・カプールも別に見ても眼福とは思わない。
だからこれでいいのだ。

Netflixのプロフィールを英語で作ると見られます。

凶暴で歪んだランビールカプールがカッコ良すぎた。ユーモアとチャームを封印してひたすらバイオレンスだった。特にラクシュミカさんとのシーンはずっとヒヤヒヤしてた。
ボビーデオール演じる悪役とその相棒の関係性がこの映画の中で1番興味深かったし、もっと観たいと思った。

長尺の割にストーリーの中身は少ないけど、演技とアクションと容赦ない暴力を楽しむ映画としていい作品だった。

英語字幕だったので細かいところまではわからなかったのでそれを差し引いた上での感想。
大量殺人が行われる作品は苦手だ。
しかも大義名分が曖昧。

ことの発端がパパから愛が受けられなかったから？おぼっちゃまが厨二病拗らせて殺人鬼になってしまった。そもそもそこまで父を敬愛する描写も少なかったし。

女にはだらしなく、モラハラ気質なのも主人公に魅力を感じなかった。

3時間以上にも及ぶうえ、次作もある？
いやもう何を描きたいのかよくわからない。それほど大きな理由もなく野獣と化した殺人鬼の話なのかな。

ランビール・カプールの演技が悪くなかったのが唯一の救い。