家族のしがらみから逃げてきたフリーター・辰巳ユリ(25)、複雑な過去を背負い、女性に貢がせて生計を立てている中条紘(36)、日雇の肉体労働で日々を過ごし女性に対して愛情表現が不器用な石田鉄平(21)、過去の事こそ話さないが「コーポ」の一角の部屋で怪しげな商売を営む初老の宮地友三(66)。彼らは大阪の下町にある安アパート「コーポ」に住んでいる。ある日、コーポで暮らす同じ住人の山口が首を吊って死んでいるのを宮地が見つける。似た境遇で暮らす人間の死を目の当たりにして、ユリたちはそれぞれの人生を思い返し――。
ゲタバキの元気少女・竹本チエは、浪花の小学生。自由きままに生きる父親のテツはバクチに明け暮れ、母親のヨシ江も別居中。「ウチは日本一不幸な少女や」とぼやきつつ、テツをゲタでドツキながら、ネコ…
>>続きを読む築50年のハイツムコリッタで暮らし始めた孤独な青年・山田。底抜けに明るい住人たちに出会い、ささやかな幸せに包まれていく。山田(松山ケンイチ)は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見…
>>続きを読む定年退職を迎え、娘の様子を見に上阪した天本。ひょんなことから立花あかねと知りあい、大阪を案内してもらうことに。最初は戸惑いながらも、次第に街歩きが楽しく思えるようになってきた頃、彼は大阪で…
>>続きを読むあてもないけど、生きていく。 ふつうの人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅-。 あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく。結婚を控え、そう考え…
>>続きを読むひとりの男が小説を書いている。名前は真木栗勉(まきぐり べん)。売れない小説家だ。古い木造アパートで小説を書いている。 そんな彼に、官能小説の依頼が舞い込むが、書けるはずもなく時間だけが過…
>>続きを読む競輪を楽しむために、立飲み屋に集う人々を映し出したドキュメンタリー 川崎競輪場に近い酒店は、立飲み屋も兼ねている。古くからこの町で働き、競輪を楽しむ高齢者たち。これは、競輪の映画ではない。…
>>続きを読む新宿ゴールデン街、三番街にある小さなバー「カールモール」のカウンターに立つ女マリコ(伊藤沙莉)。日々バーテンとして常連の相手をしているが、実はもう一つの顔を持っていた。それは探偵稼業だ。あ…
>>続きを読む©︎ジーオーティー/岩浪れんじ