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恋人たちの予感のYYamadaのレビュー・感想・評価

恋人たちの予感(1989年製作の映画)
4.1
【恋愛映画のススメ】
 恋人たちの予感 (1989)

◆映画のジャンル:
 ロマンティック・コメディ
◆ロケーション:
 マンハッタン / ニューヨーク市
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
 ♀️: メグ・ライアン (27)   
 ♂️: ビリー・クリスタル (41)

〈見処〉
①男女の友情は成立するのか?
 永遠のテーマを描く、ロマコメの傑作
・『恋人たちの予感』(原題: 「When Harry Met Sally...」=「ハリーがサリーと会う時は」)は、1989年に公開されたアメリカ映画。
・大学を卒業したサリー(メグ・ライアン))は、輝かしいキャリアを夢見て、車でシカゴからニューヨークへ。道中を共にすることになった友人のボーイフレンドのハリー(ビリー・クリスタル)とは「男女の友情は成立しない」と意見が対立したまま、それぞれの人生を歩み始める。
・それから5年後。空港でばったり会った2人は、ここでも険悪な雰囲気に。さらに5年後。サリーは恋人と別れ、ハリーも離婚間近という状況で再開。お互いの気持ちを理解しあえるようになった2人は、心の穴を埋めるかのように何でも話し合える「友達」として過ごす時間が増えたが、果たして二人の関係は新たなステージへと向かうのか…。
・本作は『スタンド・バイ・ミー』(1986)のロブ・ライナーが監督を務め、彼との友人関係をモデルにノーラ・エフロンが脚本家した、男女11年にわたる愛と友情の軌跡を描いた大ヒット・ロマンティック・コメディ。
・本作は日本でもヒットし、2002年に木村佳乃と別所哲也主演で舞台化もされている。

②元祖「ラブコメの女王」M.ライアン
・本作品主演のメグ・ライアンは、大学在籍中の1981年に『ベストフレンズ』でデビュー。『トップガン』(1986)にて注目を浴び、本作『恋人たちの予感』(1989)の大ヒットによって「ロマンティック・コメディの女王」と呼ばれる存在に。
・本作とトム・ハンクス共演作『めぐり逢えたら』(1993)、『ユー・ガット・メール』(1998)による「ラブコメの名手」ノーラ・エフロン脚本の3作品では、ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされている。
・作品選びの悪さが有名なメグ・ライアンは、以降『ゴースト/ニューヨークの幻』『プリティ・ウーマン』『誘う女』『羊たちの沈黙』などの大ヒット作品を断っているが、『マグノリアの花たち』の主演オファーを蹴って本作を選択したことで、その後10年以上も「女王」の地位に君臨することにつながっている。

③結び…本作の見処は?
◎: ロマンチック・コメディ作品の多くは、女性心情の描写を中心に描かれてがちであるが、本作は男女平等に其々の「リアルな心情が描かれている。とくに「嫉妬」の描き方には、共感出来る。
○:「一日の最後におしゃべりしたいのは、君なんだ」ラストシーンの告白は感動的。
○: 本編中に何度も挿入される複数の老夫婦のインタビューシーンによって、2人の将来が暗示される構成は上手い。
▲: 赤裸々に性に関する話題を語れるのは、国民性によるものだろうか?
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