『幸福なラザロ』でラザロ役を演じて強烈な印象を残したアドリアーノ・タルディオーロ主演作。
けっこう面白かった。オシャレに決まった画面、オフビートなユーモアが上手いコメディ。
確かにウェス・アンダーソンっぽいし、話自体に新味があるかというとそうではないが、アドリアーノ・タルディオーロの存在だけでもう勝ちだったね。
ちょっとぽっちゃりした顔と体型、普通の顔で奇行に走る感じが合いすぎる。逆にこの人は普通の役できないかも。
ずっと刑務所という檻の中にいた青年が、自分の意思で自立しようとする遅めの青春ものとして見応えがある。海が意味深な使われ方をしている。果てしなく広がった海はジャチントを変えた。詳しく語ることはしないバランスがいい。