Jaya

パーマネント・バケーションのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

痛々しい少年アリーがニューヨークの街を彷徨いて離れるお話。アリーの背伸び感はよく表されていましたが、直視できない痛々しさしか見出だせず。

少年から青年へのモラトリアムが描かれますが、衒学的でまどろっこしいモノローグにはストレスが溜まりました。

やたら頭のイカれた人が出てきますが、異形の者に純粋性を見出しているように見えて気持ち悪かったです。

ドップラー効果や、車を盗むシーンは軽い笑いどころとしての意味も感じましたが、これもさほど楽しくない。

荒れ地を歩くアリー、戦争が心的な荒廃の比喩になっているようでしたが、「敵襲だ!」と男が飛び出してきた時点で、これ観たの失敗かな…という気に。そして何の感傷もないマンハッタン。

面白いカットはあったんですが、自己満足に満ちていて、単純に退屈なだけの映画でした。
Jaya

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