回想シーンでご飯3杯いける

バッドランド・ハンターズの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)
3.8
大味なサムネイルと英題(およびそれを踏襲した邦題)で凄く損をしていると思う。マッドサイエンティストによる洗脳や児童に対する人身売買を背景に、マ・ドンソク演じるハンターが、彼を慕っていた少女を救出する様子を描く本作は、マッドマックス的な世界観を持つ、予想外に正統派のアクション映画である。

詳しくは書かないが、アクション映画としてはゾンビ映画的なスリル感をベースにしており、マ・ドンソク出演作としては、あの「新感染」を派手にディフォルメしたような作品とも言える。アクション一色ではなく、ほんの少しだけコメディ要素が入っているのも良い。

先に挙げた少女の他に、元軍人の若い女性も重要な役割を果たす。彼女が繰り出すアクションは、マ・ドンソクとは正反対にスピーディーで切れ味抜群。この2人がクローズアップされる事で、ありがちな脳筋映画に陥る事も無い。