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朝をさがして
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目次

朝をさがしての作品紹介

朝をさがしてのあらすじ

新型コロナウイルスの影響で多くの人が時間の停滞を経験した2020年、CAになるという夢を諦めた美琴 (SUMIRE)は不動産屋の仲介スタッフとして働いている。コロナ禍を境に美琴は、下町の定食屋で働く幼馴染の遼太郎(秋元龍太朗)と、毎週水曜日の20時に近所の公園で1時間だけ会うようになる。倦怠期にある同棲中の恋人・正紀(宇佐卓真)、恋多き会社の後輩の桜(中島侑香)との、劇的なこともない平凡な日常。遼太郎のとある告白から、美琴が無意識のうちに止めてしまっていた時間が動き始める……。

朝をさがしての監督

常間地裕

原題
製作年
2023年
製作国
日本
上映時間
54分
配給会社
SPOTTED PRODUCTIONS

『朝をさがして』に投稿された感想・評価

tetsu
4.2
監督の作品に興味があり、鑑賞。

東京で不動産屋に勤める美琴は、家探しをするカップルに付き添い、今日の仕事を終えた。
退勤後、ひとりでに公園に向かう彼女。
そのささやかな楽しみは、幼馴染みの男友達と、週に1回・約1時間、たわいもない会話をすることだった。
しかし、そんな日々に予期せぬ変化が訪れて……。

YouTubeで展開されている10分間の連続ドラマシリーズ「東京彼女」の1篇として、制作された作品。

映画版では全5話を54分の中編映画として再構成、同じく監督の中編『記憶の居所』との併映で公開された。

かなり文学的で咀嚼するのが難しかった『記憶の居所』と合わせて鑑賞すると、恋愛を中心とした人間ドラマが受け止めやすく、監督の手広さに驚いた。

なんといっても、恋愛会話劇の解像度が高すぎる。

自分がちょうど恋愛映画の脚本を書くことに興味を持っていた時期に見たことも影響しているかもしれないが、わずかな言葉で伝わる関係性や、のちの伏線となる自然なセリフ回しの巧妙さ(話が進むにつれて意味が分かってくる気持ちよさ)といったら……。

また、「恋愛」に重点を起きつつも、それらが「コロナ禍」というテーマと自然に重なる物語も素晴らしい。

タイトルにもなっている"朝"という言葉は、主人公にとっては、(劇中で描かれる)恋愛を乗り越えた先の"新しい生活"であり、本作の登場人物全員(と観客である私たち)にとっては、コロナ禍の先にある"新しい生活"でもあるわけで。

限られた時間の中で、これら2つのテーマを無理のない形で結び付けて描きつつ、かすかな希望を感じさせるラストが清々しかった。

また、そんな物語は、自分の経験も重なったからこそ、心に響いたのかもしれない。

コロナ禍に小学校~大学時代の友人たちが、たびたび連絡をくれて、Webでビデオ通話(Zoom会議)をしたことや、(これは今でも続けているが)海外に住む兄との週1ぐらいの頻度でする電話(LINE電話)であったり。

人間は生まれた瞬間から亡くなる瞬間まで「孤独」だからこそ、他者との繋がりを必要とするし、単純に、友人や家族との他愛もない会話からこそ(客観的になることで)「自分」を知ることもあるわけで。

そんな、当たり前だけれど、大切なことを改めて感じさせてくれる作品だった。

最後に余談にはなるが、人間離れした魅力があると思っていたSUMIREさんが、普通の人を演じていたのも、嬉しい驚きだった。

ちょうど、直近に観た短編『knot』(オムニバス映画『GEMNIBUSvol.1』の1編)では、ゴリゴリパンクな絵本作家アシスタントをクールに演じていたので、本作の冒頭こそ困惑したがw、今回の役は、そんなイメージも踏まえて、かなりのハマり具合。

強い自分を他者に見せようとしている美琴というキャラクターだからこそ、弱さが見え隠れしたときの人間らしさ。

それは間違いなく、SUMIREさんだからこそ表現できた魅力であり、今後の出演作品も追いたくなる作品だった。


参考

『東京彼女』10月号 幼なじみ篇
https://youtube.com/playlist?list=PLDHxDvLlWTEJXnN7pK7YWApJheRRQElF4&si=f-76ANiNhXBtVkMk
(YouTubeで公開された配信版。確認したところ、内容は映画と同じ。)

寝顔
https://youtu.be/-lSqMHJMc9Q?si=27-K6ccofE2wHFSU
(映画のED曲。希望が射し込むラストにぴったりの名曲。確かに分割なし&このEDで作品の印象はだいぶ変わるかも。)
YouTubeドラマ「東京彼女」シリーズの第7弾作品として製作された全5話のドラマを常間地裕監督が再構築し、ロックバンド「mol-74」による主題歌を加えるなどして1本の映画として完成させた本作は、諦めてしまった夢や、誰もが身に覚えのある停滞からの一歩を踏み出す物語を温かく描く。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの人の時間が停滞した2020年、CAになる夢をあきらめた美琴は、不動産会社の仲介スタッフとして働いている。
コロナ禍を境に美琴は下町の定食屋で働く幼なじみの遼太郎と、毎週水曜日の夜8時に近所の公園で1時間だけ会うようになる。
倦怠期になる同棲中の恋人・正紀や、恋多き会社の後輩の桜と過ごす、劇的なこともない平凡な日常が過ぎていくなか、遼太郎のある告白を切っ掛けに、美琴が無意識のうちに止めてしまっていた時間が動き始める。
昨年、コロナが5類移行して、以前の日常生活が戻ってきたような感があるこの頃だが、あの停滞の日々を引き摺っている人は少なからずいると思う。
本作は、それでも前を向いていこうとするヒロインをはじめとする人たちにエールを送っているような気がする。
舞台挨拶付き上映 in K’s cinema

『朝をさがして』(2023)

「憧れとは違っていたとしても———。」

■新型コロナウイルスの影響でCAになるという夢を諦めた美琴。幼馴染の遼太郎や同棲中の正紀、会社の後輩の桜との、劇的なこともない楽ながら倦怠感の蔓延する日常。遼太郎のとある告白から、美琴が無意識のうちに止めてしまっていた時間が動き始める—。

■主人公・美琴を中心に、コロナ禍において人生設計が緩やかに軌道修正されてしまった若者たちの「現在」と「これから」を描く青春群像劇。

■新進気鋭の監督やキャストにスポットを当てるプロジェクト、Ella Projectが手がける YouTubeドラマ「東京彼女」シリーズ第7弾『朝をさがして』を劇場公開用に編集した作品。

■YouTubeドラマ版
『東京彼女』10月号 幼なじみ編
https://youtube.com/playlist?list=PLDHxDvLlWTEJXnN7pK7YWApJheRRQElF4&si=cpScp7us2oMZwxej

見慣れたタイプのミニシアター邦画。作品の出来不出来ではなく好みの問題。異性の幼馴染、あゝ無縁。恋人と同棲、あゝ潔癖。結婚、あゝ面倒。その場の評価は微妙でもジワジワ効いてくるんです。ちゃんと好きなのでスコアは参考程度に。直前に観た『悪い子バビー』が強烈過ぎてタイミングを間違えた。つい3日前に物件探しで「新宿まで30分(圏内)」の家を内見していて、作品の一部内容とリンクしてて驚き。

コロナ禍の惨事はリアルでも作品でも散々聞いて「そっかぁ」「大変だったねぇ」で話半分聞き流す域に達した。要は知らんがな。あなたも大変、私も大変、とにかく皆大変だった。「コロナ禍、現在、そしてこれから」皆が経験してる“当たり前”だからこそ、感情移入できない。どうでもいい他人の日常と過去を覗き見してるだけ。「コロナ禍を経て前へ進む」段階はとうの昔に過ぎ去った。劇中にもあった「努力は裏切らない」は一部正解、ほぼ不正解。薄情なのかもしれない。ごめんなさい。

時間を持て余して入った劇場で、前情報なしで観た作品。かと思えば一部観た覚えが…。本当にたまたま観てました。『東京彼女』ch登録済みでした。YouTubeドラマからの劇場版公開って松本穂香主演『アスアブ鈴木』を思い出す。新宿はいつ来ても何かしら発見や出会いがあるから素晴らしい。

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