暴れん坊の若者の漢気を描いた人情ドラマ。
勝新太郎が主演、田宮二郎共演の「悪名」シリーズ第5弾。
田中徳三が監督を務め、長門裕之、月丘夢路、藤原礼子、矢島陽太郎、西村晃、南道郎らが共演。　　
　
八尾の朝吉（勝新太郎）は、繁華街の松島で自分を尋ねている男がいることを人伝に聞き、その男を捜しに行く。尋ねていたのはかつて軍隊時代の上官である小隊長の粟津修（長門裕之）であった。修は天王寺に縄張りを持つ粟津一家の嫡男で、大学を卒業して就職が決まった時に戦争のために出征させられ、復員後は職もなく、やくざの世界に入り松島の元締に世話になっていた。そんな折、松島を治めていた先代の三回忌に催された博打場で、朝吉は弟分だった貞（田宮二郎）を殺したカポネ（南道郎）と偶然出くわす一方で、粟津一家の二代目を務める女親分（月丘夢路）と知り合う。彼女は修の義母で、修が堅気になることを望んでいた。一方、修は義母に密かに恋心を抱いていた。そんな折、亡き貞（田宮二郎）の弟（田宮二郎）が、実兄の仇ともいうべきカポネが経営するキャバクラで支配人として働き始める…
　
極道の仁義にとらわれずに人情に生きる若者を描いたドラマ。
戦後復興期における庶民の様子が綴られている。
大学を卒業して就職も決まり前途有望だった若者が出征させられ、軍隊時代は小隊長を務めるも、終戦により復員・帰国すると、職もなく苦悩する。
ベトナム戦争帰還兵の苦悩を描いたシルベスター・スタローン主演の”ランボー”に通じるものがある。
戦後復興期ならではの様々な人間模様が感慨深い。
最後は逆境にもめげずに屋台の中華そば屋を営むオヤジの前向きな生きざまにホッコリさせられる一方で、勝新太郎と田宮二郎が並んで去っていく後姿が味わい深い。

2025.5　BS12で鑑賞

• #小隊長
• #先代の三回忌の法要
• #般若の彫り物
• #胡蝶お白いの商標

『悪名』シリーズ第5作。
軍隊時代の元上官と再会した朝吉。
堅気にしようと試みるが、貞の仇でもあるカポネ一家に捕らえられてしまう。
彫り物をした長門裕之、眼光鋭い西村晃など、豪華な出演者らを迎えているが、話はそこまで盛り上がらない。
一番印象に残ったのは、何度嫌がらせを受けても営業を続ける屋台の店主の存在。

朝吉さん大暴れ。

お照さん宅に居候している朝吉。お照さんとは間違い犯さないのかな？

清次は相変わらずちゃらんぽらんな感じ、でも心強い弟分やな。

世話をしていた清次のお母さんはどこいったのかな？

悪巧みをするカポネ一家を清次と2人でやっつけてしまう。あっぱれですね。

長門裕之が軍隊の長官として登場。流石に存在感がありますね。