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Pepe(原題)
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『Pepe(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

3.6
【第74回ベルリン映画祭 監督賞】
ネルソン・カルロ・デ・ロス・サントス・アリアス監督作品。ベルリン映画祭コンペに出品され監督賞を受賞した。

ゴリゴリの実験映画。これに監督賞をあげるのは流石ベルリンという感じ。自分だったら「わけわからん」で終わりそう。

正直わけわからん映画なのだが、何故か見続けてしまう魅力はあるかな。脱走した巨大カバと人間たちが交互に語っていくようなつくりになっている。

なんともコメントしづらい…物語として面白いかというとそんなことはなく、というかそこをそもそも狙っていないと思う。描きたかったのは「人間の残酷さ」なんだろう。最後まで観るとだんだんそのテーマが浮き上がってくる。

決して楽しい映画ではないし、分かりづらい映画である。しかしなんとも形容しがたい魅力があるのは間違いない。ベルリンがこれに賞をあげたという意味も分かる気がする。ゴリゴリの実験映画なので人は選ぶと思うが、僕は嫌いじゃなかった。日本公開は難しそう。
[ドミニカ共和国、カバのペペの残留思念が語る物語] 70点

2024年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。ネルソン・カルロ・デ・ロス・サントス・アリアス長編四作目。1993年、脱獄し潜伏中だった麻薬王パブロ・エスコバルはコロンビア国家警察の特殊部隊との銃撃戦の末に死亡した。彼は自身の私有地であるアシエンダ・ナポレスの裏庭にある人工湖で4頭のカバを飼っていたが、死亡後は放し飼いとなって天敵の居ない環境で繁殖し続け、現在では200頭近くまで増え、地元の漁師から脅威として認識されている。コカインヒポと呼ばれているらしい。その中で群れから分かれ、地元メディアによって"ペペ"と名付けられたオスのカバは、2009年に当局の指示によって射殺された(アメリカ大陸で殺害された唯一のカバらしい)。本作品ではそんなペペの残留思念が、様々な時間を旅しながらカバ目線の思考を観客に語りかけてくる。エスコバル殺害を伝えるニュース映像に始まり、ペペの両親を空港からアシエンダ・ナポレスまで移送した下っ端の珍道中、ナミビアを訪れるドイツ人観光客のバスツアー、ペペの名前の由来となったアニメ、そして実際のカバの映像に至るまで、ドキュメンタリー、ドキュフィクション、実験映画の垣根を超えて画面サイズ(≒視界)も変わりまくる縦横無尽すぎる語り口によって、アフリカーンス語とスペイン語をマスターしたカバのナレーションというアヴァンギャルドな設定を映像側からも補強していく。カバ目線ということで人間のことを"二本足"と呼んでいたり、抽象的すぎて何言ってるか分からん部分も多かったりするが、自由自在な語り口と相まって意識の流れっぽくなってるのは好印象。ただ、中盤でペペが"私の物語は彼らの物語となったとき初めて語られうるのだ"と発言してから、マグダレナ川流域に暮らす漁師たちの物語となって、ペペは脇役へと追いやられてしまう。名もなきカバが"ペペ"となる物語の形成という意味では必要な段階だし、ペペの残留思念が個体から川を伝って地域へ染み出していくような感覚にはなるので興味深くはあるのだが、正直なところ映画自体の失速は否めず(前半が早すぎた説あり)。60分でまとめてたらもっと点数上がったと思う。これで第一部ってグー・シャオガンじゃないんだから…とはいえ、こんなガチムチ実験映画をコンペに入れるとは流石ロカルノ出身PDだな。リアルイベントの大赤字のせいでクビになったという噂だが、コスリックなんかより全然いいラインナップだと思いますがね。