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コウノトリの歌のbackpackerのレビュー・感想・評価

コウノトリの歌(2001年製作の映画)
3.0
戦争映画強化期間。
ベトナム戦争。
多くの場合、この戦争はアメリカ視点の反戦映画や、戦争の狂気を表現するアイコンのようなものとして使われます。
この映画では、北ベトナムサイドからベトナム戦争を体験した人たちが、過去を振り返り、戦争の傷痕がいかに根深いものなのかを紐解きます。

どっちが勝った負けたなんてことより、その場に存在した人々にも数多のドラマがあったんだ、喜怒哀楽があったんだ、それを無視して戦争を語るな、という訴えを感じました。

他の方のレビューに「安っぽい」等のお言葉があります。
潤沢な予算を唸るようにつぎ込み作る、大迫力のスペクタクル超大作なハリウッド映画。
自分の全財産をはたき、数多の事故にあいながらも作り上げた執念の作品(どれとは言いませんが)。
確かに、それらと比べてしまえば、安っぽいのは当然ですね。
今作は、資本豊富なアメリカと、ゲリラ戦で迎え撃つ北ベトナム&ベトコンという構図が、分かりやすく映画制作に落としこまれた、ということです。

たまには、こんなベトナム戦争映画見るのもいいですね。
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