今日は変わった試写会、映画「うおっしゅ」サウナととのい試写会。

2年前、私の教え子のバンドのライブ会場で「中尾めし」なるフードを売っていた美少女が中尾有伽さん。当時「研ナオコさんと映画を撮ったんです」と言っていた作品が、ついに公開となる。

最初に言っておくが、これ、素晴らしい作品だ！

監督の岡崎育之介、イケメンで、本格的な長編作品はこれが初めてという若手監督なのだが、新人監督とはとても思えないほど隙のない、素晴らしい出来の作品なのだ。

まずテーマ。「ソープ嬢」が、祖母の「介護」をするという２つのシリアスを掛けてポップにしてしまうセンス！

次にキャスティング。祖母役の「研ナオコ」の認知症の演技が素晴らしい！そして、その研ナオコとがっつり共演する中尾有伽が実に良い。

日々なんとなく暮らしていた加那(中尾有伽)が、祖母の介護を通して変わっていく演技・演出が素晴らしい。研ナオコと中尾有伽のバディ感が絶妙なんだな。世話してたはずの加那が、だんだんおばあちゃんに愚痴聞いてもらってるところなんか最高なんだけど。

最初はホントにノーメイクの老婆然としていた研ナオコが、孫との交流を通して少しずつ生き生きとしてきてカッコいいおばあちゃんになるのだが、おばあちゃんが輝くのと同時に加那も最高にかわいくなる。

「中尾有伽」って女優は魅力的だ。

「おばあちゃんが忘れたんじゃない。あなたがおばあちゃんを忘れてたから、おばあちゃんもあなたを忘れたのよ」

実は私の祖母も晩年認知症で、何度も「どちら様ですか？」って言われてたから他人事でなく共感できる。

セックスワーカーと老人介護。難しいテーマを、重くなり過ぎず、軽くなり過ぎず、テンポよくエンターテイメントとしてまとめ上げた岡崎監督の手腕は大したものです。

『うぉっしゅ』は5月2日より新宿ピカデリー他全国公開。オススメです！

＊ソープ嬢も老人介護も風呂場で「すけべ椅子」使って洗うのは同じって笑った。

＊試写会後、監督さんたちといっしょにサウナでロウリュって、初めての経験でした(笑)。

これは作品としての成長が感じられて良かったですね。

随所にいい場面があっていい感じの作品でした。中尾さんはスターになれそうですね。自然那感じがとても良かったです。研さん演じるおばあちゃんもいい感じでしたしその二人を囲むメンバーが素晴らしい働きをしていました。個人的には家政婦さんと主人公がワインを飲むシーンが印象的でした。おばあちゃんがあなたを忘れていたんじゃない、あなたが忘れていたのです。は名言ですね。私も母がもし認知症になったら使いたい言葉ですね。まあ、主人公のカナはわりと好き勝手生きてきた中で祖母の介護をきっかけに成長するというストーリーは良かったです。

とはいえ完璧ではないです。ネクタイを締めるシーンやサックス演奏のシーンでなんかカメラが不穏な動きをしたのが気になりました。カメラアングルなのか編集の問題なのかよくわかりませんのが、このワンシーンのためにこんなにいろんなところから撮ってたので違和感を感じました。しかし、前半のヒップでホップな感じとは違って後半はだいぶ良くなりました。前半のパラパラとした感じや祖母の家に入る時にホラーテイストの音楽を使ったりなぜって感じでした。

白兎の話もいいですね。
私も寂しくなると不安になるので気持ちはわかります。

• #オススメです

岡﨑育之介さんが監督・脚本・編集を担当し、中尾有伽さんと研ナオコさんのW主演した本作では、人を"洗う"こと、人に"忘れられる"ことをテーマにしている。
或る日、ソープ店で働く主人公・加那に母から「お母さん入院することになっちゃったの。 一週間だけ、おばあちゃんの介護してくれない？」という電話がくる。
仕事のことを隠していた加那はそれを誤魔化そうとした末、翌日から 実家とソープ店を行き来して“人の身体”を洗い続ける二重生活をする羽目になってしまう。
疎遠だった実家で数年振りに会う祖母・紀江は 認知症が進み名前すら覚えておらず、会話の通じない祖母に対し、加那は慣れない介護に奮闘する。
会う度に“初対面”を繰り返してゆく２人だが、「どうせ忘れる」相手に対し、加那は仕事のことを自由に打ち明けられることに気付き、次第に 介護の楽しさを見出していく。
１週間が過ぎるにつれ２人の心は近付き、これまで知らなかった祖母の人生が垣間見え、加那は自分自身のことを見つめ始める。
研ナオコさんの出演映画としては、絶賛上映中の「PERFECT DAYS」に次いでだが、主演級で観るのは久し振りなような気がする。
はじめ加那の祖母・紀江として登場した時は、認知症の老婆に成り切っていて、直ぐに研ナオコさんだと認識出来なかった。
私の母も紀江までにはいかないにしても軽い認知症を患っていて、映画で描かれた内容は他人事ではない。
「ソープ」と「介護」という、一見、何ら接点のない二つが、本作では「体を洗う」という共通項を通して、「みんな、人に尽くし、人に尽くされている」をユーモアを交えて温かく描いていく。

• #うぉっしゅ