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遠すぎた橋のabeeのレビュー・感想・評価

遠すぎた橋(1977年製作の映画)
3.6
【空前絶後、史上最強にお粗末な作戦、始動。】

キャスト欄がヤバい。
ベテラン俳優が大渋滞を起こしてます。
既に「明日に向かって撃て!」「スティング」などで売れっ子俳優となっていたロバート・レッドフォードが上から9番目に名を連ねるなど後にも先にもきっと無い。
ヤバい映画だ、コレは。

だって、ショーン・コネリー、ジーン・ハックマン、マイケル・ケイン(いや、マジかっこよかった。)、アンソニー・ホプキンス、ライアン・オニールですよ。
うん。9番目になってもしょうがないよ。
40年も前の映画なのにみんな今とあんまり変わってないのが凄いよ。

ストーリーとしては第2次大戦中の連合国軍の大きな空挺作戦の一つである「マーケット・ガーデン作戦」を描いた戦争映画です。
しかしこの作戦がまぁまぁお粗末で上手くいかないんですねぇ。

この作戦の背景にはイギリス軍のモントゴメリーとアメリカ軍のパットンやアイゼンハワーとの力関係があって、それがこのお粗末な作戦の決行に繋がってると思うんですが、そういう戦争本体とは関係のない連合国軍内部のエピソードがなかなか興味深かったです。

ただ、誰がイギリス兵で、誰がアメリカ兵なのか、そこがなかなか分かりづらかったです。
有名どころばかりとはいえ、登場人物が多い作品の難点ですね、これは。

なので、ロバート・レッドフォード演じるアメリカ兵の川渡りの場面が映画の中ではとびきり光るシーンでした。ロバート・レッドフォードだけが他のメインキャストと一切絡まないのです。
3時間の上映時間の中でロバート・レッドフォードが登場するのは焦らしまくって2時間経ってから。
「ロバート・レッドフォードはいつになったら出るのかなぁ」とじりじりさせられますからね。

ということで、歴史の中ではなかなか語られない連合国軍の残念な作戦を描いた本作。
正直眠くなってしまい、意識を失った時間が15分ほどありました。
途中の戦闘シーンよりもパラシュート降下シーンが圧倒的なインパクトで、そことマイケル・ケインのイケメンぶり以外あまり記憶に残っていません。
もちろん、相変わらずロバート・レッドフォードはイケメンでしたが。
若き名俳優たちの豪華すぎる競演ばかりが記憶に残る作品でした。
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