『aftersun/アフターサン』のシャーロット・ウェルズ監督、大学院時代の短編作品。
以前彼女の短編作品は『Tuesday』しかFilmarksには登録されていなかったので他の短編作品の感想もまとめてそこに書いていたんだけど、どうやら登録されていたので、改めて感想を書いておく。

彼女の短編はこちらで観れます。
https://charlotte-wells.com/

『Laps』(2017年)
6分弱の短編。
朝のルーティン。
プールで泳いだあとの朝の満員電車。

直接描かれる訳ではない。
でも、極端にクローズアップされた画面からは確かにわかる。
吊り革に捕まる彼女の腕に重なるもう一つの男性の腕、背中に重なる男性の胸、耳元でいまにも触れそうな男性の顔。
決定的な何かが起きる訳ではない。

でもこの主人公は痴漢されかねない状況に晒された。
この、声を挙げようにも挙げられない怖さ。
とてもリアルだった。

aftersunで知られるシャーロットウェルズの短編映画。満員電車に乗る女の話。

良くも悪くもカメラをクローズアップさせて不安感を煽る作品でした。aftersunの時も父親役であるポールメスカルの裸をいやらしく撮っていましたが、今作でもその才能(？)が存分に活かされていたと思います。もしかすると、シャーロットウェルズはこの調子でソフィアコッポラのようなあざとい路線に走って行くのかもしれません。

2017年、「aftersun／アフターサン」の監督シャーロット・ウェルズがニューヨーク大学・大学院時代に製作した6分のショートフィルム。

タイトルである「Laps」は、冒頭のシーンの通りプールを“周回”する際にも使われる単語。地下鉄内での嫌な経験にも、息を整え、靴紐を結び、そして人の海にまた泳ぎ出す主人公女性。

全てを見せずして映像から訴えかける強さは今作からも感じました。

🏊‍♀️

彼女が大学院時代に監督した3本のショートは公式HPにて観ることが出来ます👇

【Charlotte Wells】
charlotte-wells.com

• #W33M