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スクワームのRのレビュー・感想・評価

スクワーム(1976年製作の映画)
3.5
嵐と雷のせいで電線が切れ、びよんびよんと暴れる電線から放たれた電気が地面を伝い、ゴカイというミミズに口がついてるみたな虫を活発化させ、人間を襲い始める! という素晴らしくバカバカしいワームパニック映画。そっち系の生物がまったくもって苦手な私に、果たしてこの映画を見通すことができるのだろうか、と不安だったが、案外大したことなくて拍子抜け。逆に愛すべきB級感で微笑ましいタイプの映画だった。いや、そりゃホンモノのゴカイがシャワー口から出てきたり、すさまじい量のそれがぐねぐね蠢いているシーンはまじグロい。けど、どアップのゴカイはエイリアンみたいで、想像してたほどエグくはなかった。まぁ好んで見たいモノでは決してないが笑 あと無数のゴカイが実際に人を襲うシーンとなると、完全に人間か機械がえっさほいさ動かしてるスパゲッティにしか見えず、ちょっとワロてまう。基本的なストーリーは、ジョージア州の田舎町に暮らす一家と、そこの娘とちょっぴり恋仲になっるNY出身のボンクラ青年と、彼に嫉妬する粗暴な男を中心にしてて、町の人たちがゴカイに食われて白骨化してたりする感じで、少々ヒッチコックの鳥を思わせるシーンあり。演出の小ぢんまり感&エモーションとゴカイの連動感もちょい鳥的。あと出てくる俳優たちの顔とか雰囲気が何かとても異様で、それも見応えありやし、ジョージア訛りの英語がものすごく田舎くさーいノーンビリした印象を全体に付与しているのも面白かった。ただカット繋ぎが変なとこが何箇所かあって、ちょっと集中途切れてまうシーンもあったわな。そんな集中して見る映画でもねーけどな笑 まぁ珍品として、一応見ておくのもアリ、くらいの作品でしたでしょうかね。
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