点数は参考にならない。
知ってる場所ばかりだから。

上映時間37分。
体感1時間半。

しっかり起承転結。

2時間とか3時間とか、そんな長尺でしか作品を纏められない人達にオススメ。

驚くのは作品全体の間の取り方。
実にゆったりとした時間が流れている。
だからこその没入感。

本当にオチまで辿り着くのか心配になる。

その分、話は単純。
あらすじとほぼイコール。
登場人物も最小限。

だが、これで良い。
立派に成立している。

有名俳優も人気アイドルも大金も長尺も不要。
良い作品かどうか、面白いか否か、とは無関係。

手筒花火のシーンが幻想的で美しい。
もはや神々しい。
これが神事であると言う説得力が凄まじい。

クライマックス周辺は自然と涙が溢れた。

エンドロールの音楽はあれで良いのだろうか。

沖縄NICE映画祭３にて鑑賞

手筒花火職人をする父親の想いと、発達障害の息子の想いが通じる。

手筒花火の発祥とされる豊橋を舞台に、ストレートな家族の物語が紡がれる。

不器用な父と子の不恰好な愛の物語。

花火のシーンの美しさには単純に圧倒される。