タケオ

ファーゴのタケオのレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
3.8
狂言誘拐を企てたのは"天才犯罪者"ではなく借金まみれのうだつの上がらない"営業マン"、協力するのは"プロの殺し屋"ではなく"ポンコツコンビ"、事件を追うのは"孤高の一匹狼"ではなく"妊娠中の女署長"‼︎

この作品は"映画"という世界の中で美化された虚像に徹底的に反抗を繰り返す‼︎

「現実なんてこんなものだ」と言わんばかりのスレた作風がミネソタ州の乾いた雰囲気と見事にマッチして、思わぬ綻びから泥沼に引きずり込まれる人々を描くクライム•サスペンスを不謹慎な笑いに溢れたブラック•コメディへと昇華させている点も実に見事!

いや〜これはひどい(褒め言葉)‼︎
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くで見ると喜劇である」とはこのことか?
タケオ

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