茜

ファーゴの茜のレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
2.5
ちょっと観る前に期待し過ぎたかも感。
面白くない訳ではないけど、観終わった後に何とも言い難い余韻の残る映画。

登場人物はみんな個性が際立っていて、主人公のランディガードは首謀者である割にどこか抜けてるし、
カールとグリムスラッドはよく喋る変な顔の男と無口な大男、妊娠中で飄々としたよく食べる女性警官のマージ。
特にカールのキャラは何となく愛着が持てて、どこでも「変な顔の男」って言われてるのが面白かった。
そんな個性的な人たちと対照的に、巻き起こる殺人は常に淡々としていて、
猟奇的なはずの木材粉砕機のシーンも妙に淡々としてるから、突き出てる片足に思わず笑ってしまった。
雪原の中にポツンと倒れてる死体とか、機械からピューピュー吹き出す血が雪を真っ赤に染めるシーンも、やっぱり何だかシュール。

何となく言い表すのが難しいというか、掴みどころのない映画で、
人からどんな映画?って聞かれたら上手く説明出来る気がしない。
茜