ハンソヒと高校生編はとても良かったと思います！　車のシーンにじゃれあい、恋心ありきの身体の動きがいい。
赤✖️青の対比と再会ものの女2人といえば『七月与安生』、冬の日韓レズビアンものと言えば『ユンヒへ』ですけれども、こちらは対比and再会、そして明示的なレズビアン女性2人（それに1人はスラックスを履いて髪を短くかったいわゆる「ブチ」系）の冬の現代恋愛映画ですよ‥‥‥と満を辞して登場した感がありますが、満を辞して登場した感にしては微妙、後半ついていけなかった。映像はとても綺麗です。海が私の知ってる海じゃない、どろどろとぎらぎらなんて一つも見当たらないツンと冷たくしょっぱい水‥‥‥にしてもあんなとこでサーフィンなんかするか？と疑問が湧く。寒さってもっと大変な感じじゃないでしょうか。

高校生編がかなりよくて、水上さんのアーケイン評でも言われてた通りかなり少ないブッチ的なレズビアン表彰がこういうスター起用した韓国映画にも、て感心した分後半謎だった。もう短編映画でもいいから高校生編だけで良くない？なんか話全然違うし、いい違いとも思わないし。「でもこれはどう見たってロマンスだよ　どうしてそうじゃないみたいに振る舞おうとしてるの」なんか色んな作品に言いたくなるセリフ。後半のセリフは最後の一部が良かったけど、あんま前後の展開わかんなかったもんな。MVみたいだった。

ハンソヒっていつも絶妙に合わない作品に絶妙に合わないキャラで出てるイメージなんだけど、前者はどうであれ後者は今回本当にハマり役だったからびっくりした。まじで意味ない濃いベッドシーンが挿入されたマイネームとかなんだったんだってくらい恋心をあらわすのがうまい。赤裸々なセックス描写なくセクシュアリティや恋愛を表してたのはこの映画の好きなところだけど、かなり彼女の手腕が発揮されてたんではなかろうか。女性に恋している女性、女性が好きな女性、を演じるときに不自然なかんじがなくて、しかも美人だった。誤解されやすい性格、みたいなのもピッタリしていた。今までの役の中で1番好き、というかハンソヒ好きになりました。ようやく人気の理由がわかった。


なんか微妙な評価になってしまうのはユンヒへと勝手に比べちゃってるからなんだけど、でも「スターを起用した冬の韓国のレズビアン映画」ていう点ではもう仕方ないと思う‥‥‥しかも同じきんとした寒さでさ‥‥‥。

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