心を病んだ母のもと、幼い頃に引き裂かれた姉妹ホンとラン。 母の死を機に20年ぶりに再会し、他人も同然になった姉妹の奇妙な同居生活が再び始まる。 ある朝 姉のホンが目を覚ますと、そこに妹ランの姿はなかった。 数年後、ホンのもとに知らせが届く。ランの遺体が日本で発見されたと言うのだ。 居てもたっても居られず、仕事も家庭も放り出して日本へ旅立つホン。 初めて訪れる街を彷徨いながら亡き妹の姿を思う。 ある男、ある女、残された日記、懐かしい白のサマードレス… その向こうに浮かび上がる、彼女の謎めいた微笑みと眼差し。
台東の沖にある、美しい島・緑島で生まれたユーナンとユーメイ兄妹。二人に毎日のように人魚の物語を話して聞かせる母は、息子と夫を置いて幼いユーメイだけを伴い台北へと去り、間もなく他界した。月日…
>>続きを読む最果ての海辺で吉田岬(永作博美)は朽ちかけた舟小屋を改装し、焙煎珈琲店「ヨダカ珈琲」の営業を開始する。「ヨダカ珈琲」の向かいに住むのはシングルマザーの山崎絵里子(佐々木希)と二人の子供たち…
>>続きを読むフランスの地方都市らしい。彼女は車を走らせている。彼女は家族を捨てて家出をしたのだろうか。海外資料にあるストーリーは「家出をした女性の物語、のようだ」という1行のみ。フランス公開時にも物語…
>>続きを読む小栗康平監督初のオリジナル脚本。製作は群馬県。 行政が発意して製作費の全額を税でまかなうという日本では前例のない取り組みで、社会的にも大きな関心を集めた。その後、この「眠る男」が前例となっ…
>>続きを読む廃れていくピンク映画業界で⽣きる映画監督・栩⾕と脚本家志望だった男・伊関、そしてふたりが愛したひとりの⼥優・祥⼦。タイトルに引⽤された万葉集の和歌「花腐し」とは、きれいに咲いた卯⽊(うつぎ…
>>続きを読むむかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃、いつかのゴールドラッシュのようなその街を、移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼んだ。でも日本人はこの名前を忌み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェ…
>>続きを読む出会いと別れ、そして深く胸に刻まれた記憶。観る者すべてに寄り添うヒーリングストーリー まだ冬が残るソウル。 小説家のチャンソクは、イギリスから7年ぶりに帰ってくる。 時間を失くした女、想い…
>>続きを読む日本人の父と韓国人の母の間に生まれた一卵性双生児の姉弟の空(そら)と海(かい)。現在、中国・上海に暮らすイラストレーターの空は、出版社に勤める日本人の男性、望月(阿部力)と出会う。異郷の地…
>>続きを読む©Kuan Pictures, Asahi Shimbun, Indie Works, Mam Film