人気もない、人望もない、野心もない、恋人もずっといない、五十歳の最低な落語家、太紋(野辺富三)。家に帰れば認知症によって引退した師匠である父(渡辺哲)の介護の毎日。そんなある日、売れない若手漫才師・希子(辻凪子)と出会ったことで、太紋は自分の人生を見つめ直していくーー落ちぶれた落語家の虚しい生き様を通して描く、落語と漫才、親と子をめぐる、熱くほろ苦い人間賛歌が幕をあげる。
近年、たしかな盛り上がりを見せる寄席演芸の世界。落語、講談だけではない。いま浪曲が、熱い。浪曲師の独特の唸り声、エモーショナルな節回し、キレのよい啖呵。曲師の三味線とのスリリングなインター…
>>続きを読む長野県のりんご農家の後取りとして生まれた実(みのる)。母親の死後、父親と2人で農園を切り盛りする実は、週末になると東京へと通い、お笑いライブに出演していた。りんごに背き、夢に突き進む実には…
>>続きを読むロックデュオ「チカチーロンズ」のボーカル・信太はある日の対バンライブでギターの直也にドタキャンを食らわされる。路頭に迷う信太に救いの手を差し伸べたのはシンガーソングライターの月見ゆべしだっ…
>>続きを読む大手不動産会社に勤める赤羽昭雄は、トップ営業だったはるか過去の栄光を自慢する鬱陶しいオヤジ。今ではすっかり会社のお荷物で、窓際に追いやられている。ある日のこと、赤羽は会社からの辞令で、結婚…
>>続きを読む30年前、伝説の映画を監督したが、今や過去の人となっている男・大根(加藤雅也)。大根は、ピンサロ嬢として働くタマコ(熊切あさ美)のヒモとなり空虚な生活を送っている。そんなある日、タマコの昔…
>>続きを読む一度は手にしかけたチャンピオンへの道......そこからはずれた今も〝咬ませ犬〟としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々をおくる崖っぷちボクサー・末永晃(森山未來)。児童養護施設で…
>>続きを読む女と酒には弱いが、芸には熱心な春団治に料亭の仲居・おたまは惚れていた。2人は同棲したものの春団治はひいき筋の若後家・お千代に熱を上げてしまう。春団治は道楽の限りをつくし、貧乏暮らしが続いて…
>>続きを読む©2024 映画「みんな笑え」製作委員会