世界のどこかで、君が笑っていますように。

森沢明夫が上梓した同名小説を、横尾初喜監督、長尾謙杜主演により映像化したドラマ。
30年前に突如失踪した少女の秘密を知ることとなった主人公の姿を描く。
原作は未読。
主人公となる高校生の風間心也を長尾、心也の同級生の新井夕花を當真あみ、大人になった心也をディーン・フジオカが演じているほか、安田顕、三村里江、芋生悠、池田良、安藤玉恵等が登場。
物語は、こども食堂を兼ねたカフェで、バター醤油焼きうどんを振る舞う大人になった心也の姿でスタート、看板をしまおうと外に出た心也のところに暴走車が突っ込んでくるという、飯テロかと思いきや、それを一変させる衝撃的な冒頭となっている。
次には、時代が30年前となり、高校一年生で同じクラスであった心也と夕花が、部活をしてないことを理由に学級新聞を作ることとなり、「ひま部」を結成、心也は亡き母との想い出を胸に、夕花は家庭に問題を抱えと、お互いの心の穴を埋めていくかのように距離を近づけていく二人の様が中心となり、それを長尾と當間という若手二人が瑞々しい演技で好演している。
その後、ある事件をきっかけに夕花が姿を消してしまった後、終盤は時代が現代に戻り、再び大人になった心也のパートとなり、クライマックスへと雪崩れ込んでいくのだが、ああそうなるんだろうなと思いつつも、綺麗に伏線が回収され、ある一点に収束していく展開は、お見事の一言で、心熱くさせてくれた次第。
また、予告編にも登場し、本編でも重要な場所となっている目にも鮮やかな開けた海岸がどこかで見たような場所だった気がしたため、エンドロールを気にしていたところ、主なロケ地が私の家からそんなに遠くない愛知県の豊橋市、豊川市や蒲郡市、隣県となる静岡県の掛川市や浜松市であったようで、件の海岸は蒲郡市の西浦であったのも合点がいったところ。
クルマ好きの視点からすると、冒頭書いた暴走車が日産・ブルーバードシルフィなのだが、あの位置、あのスピードで突っ込んだとしたら、百歩譲って横転までは考えられなくもないが、完全に転覆していたのは、まずあり得ないシチュエーションでズッコケたのに加え、30年前のシーンでは、ほぼクルマが登場しない中、斎場の場面で窓越しに映り込んでいたのが、当時はまだ存在していなかった光岡のガリューをベースとした霊柩車だったのは、車種としては面白かったものの、時代考証としては残念だったポイント。
そのクルマの件に限らず、顔の傷が早く治りすぎていたり、利き手が変わっていたりと、ツッコミどころがそれなりにあった反面、フジオカの少年時代を演じた子役が本人に似ていたり、安田が良い味出していたり、はたまた内心心配していた長尾の演技が思いのほか良かったりと、キャストの演技力がツッコミどころを打ち消すだけのパワーを持ち合わせていたとともに、この手の作品だと往々にしてエンドロールに主演が所属するグループの曲がかかり、台無しとなってしまうところを、『フィラメント』を歌うUruの歌声が、本作品の世界観にハマっていたとに加え、駅前には緑色、店内にはピンク色と公衆電話の存在感が抜群だった一作。

大切なのは、自分の意思で判断して生きているかどうか。

青春映画と思って観たら、全く違った感動的な作品です。

子供食堂とか貧困家庭に必要なものであり、もっと良い風に移して欲しかった。
それに頑張って無償で作ってる人の家族を、偽善者呼ばわりするのは酷いし、少し意味がわからなかった。

ラストの記憶喪失のシーンも見せ方によっては、更に感動的な作品になっていたのに惜しいと思ってしまった。最後はタイトル通りだけどあっけない…

堂真あみちゃん良かったですね！最新のAIみたいな顔もしてるし、どこか懐かしい昔のアイドルのような雰囲気がいいです🤭

色々言ってしまったけど、結果良い作品でした。

作品内容はまったく知りませんでした。ただフィルマークスの高評価と當真あみの吸引力につられて鑑賞👀

ストーリーはよくある現在と過去を交互に描くロマンス系で、とくに突出した内容ではありません。些かプロットも荒削りだしツッコミどころもあって。。。例えば冒頭1番に現在の心也（ディーンフジオカ）のお店に車が突っ込むんです。まっすぐ突っ込んだはずなのに次のカットで車が逆さまに！いくらなんでも横転しないだろう。。。

でも、そんな些細なことは気にならなくなります。過去の心也（長尾謙杜）と夕花（當真あみ）15歳のピュアで淡い想いと子供ゆえの無力さが繊細に描かれていて素晴らしいこと。また芝居慣れしてない2人の初々しさがより作品の出来を引き上げてます。中盤以降、キュンと涙腺崩壊の繰り返しでグッタリでした😵‍💫

ラストは幸せそうな夕花で良かった〜

PS.
絵面的にもっとよさそうな食べ物があるのに何故 ”焼きうどん”？