片想い中の幼なじみは、今をトキめく「芸能人」

餡蜜による同名漫画を、松本花奈監督、福田莉子、八木勇征主演により映像化した青春ドラマ。
隣に住む幼馴染が人気芸能人となったことから巻き起こる恋愛模様を描く。
原作は未読。
主人公となる高校生の天野千明を福本、隣に住む幼馴染で芸能界にスカウトされた柊木昴を八木が演じているほか、倉悠貴、田鍋梨々花、清水美砂、宮崎吐夢、横田真悠、西垣匠、野波麻帆、浜野謙太等が登場。
物語は、隣同士の家で部屋が向かいにある小学生時代の千秋が、星を見ようと昴を誘って秘密の場所へ行くというシークエンスでスタートし、ここだけで本作品の世界観や設定が示されることに。
以降、高校生になり、モデルや俳優業として忙しい毎日を送る昴に幼い頃から恋心を寄せる千明の様を中心として進行、前述のように原作は読んでいないものの、予告編だけでなんとなく起承転結が想像でき、ほぼその想像どおりに進んでいく展開は、特筆すべきものはないが、観ていて安心できるもの。
ただ、流石に、未だにセーラー服に違和感はないとは言え、公開時の実年齢で現在24歳になる福本と、これまた28歳になる八木の高校生役に、現役高校生のようなキラキラ感がなかったのは致し方ない反面、横田や野波が醸し出すイイ女感や、最近脇を固めるポジションで良い味を出している倉が本作品でも抜群の存在感を発揮していたのは良かったところ。
クルマ好きの視点からすると、千明一家に置いてあるクルマが、シトロエンのグランドC4スペースツアラーと思しきもので、オシャレな雰囲気を演出していたのに加え、浜野演じる昴のマネージャーが乗っていたのが現行のスズキ・ジムニーであったのは今時風で見逃せないポイント。
青春ラブストーリーの王道一直線作品を作ろうとして、その意図が見事に反映された綺麗な直球を投げ込まれると、変化球がなかろうが、その球筋に目を奪われるような気持ちよさがあるとともに、「ステラ」＝「星」である中、クルマが好きな私とすると、SUBARUがダイハツからムーヴのOEM供給を受けて販売しているスバル・ステラをまず思い出してしまい、八木演じる主人公の名前が昴であるため、まさに隣のステラだと膝を打つこととなった一作。

私が行きたいの、昴のところに。

急ぎの用があるのであれば
線路沿いを走らず電車を使いなさいよ。

FANTASTICSのファンではないが
劇場予告で流れた主題歌に惹かれ
久々に主題歌目当てで劇場へ足を運んだ。

劇場で聴く『いつも隣で』最高でした！

黄色い声で賑わう客席を予想するも
実際には人生経験豊富な単独客が大半で
かく言う私もアラサー単独客。

純愛映画という感じだけど、演技が全員上手くて、わざとらしさがなかったのが良かった。設定が絶妙に非日常的だったのも色々な意味で楽しめた。

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