だれにもわたさない

矢口史靖監督、脚本、長澤まさみ主演によるホラー。
娘を亡くした主人公が少女人形を手に入れたことを発端として巻き起こる不可解な出来事を描く。
主人公となる鈴木佳恵を長澤、夫の忠彦を瀬戸康史が演じているほか、田中哲司、安田顕、風吹ジュン等が登場。
物語は、家で友達と遊んでいたはずの娘・芽衣が、買い物から帰るといなくなっているというミステリ感満点のスタートを切ることに。
その一年後、たまたま骨董市で見つけて買ってきた人形を溺愛する佳恵の姿が前半の中心となり、側から見ると、その様子は奇妙にも受け取れるのだが、ドールセラピーという療法もあるように、本人の心情を慮ると、決して笑えないもの。
そのまた五年後に時は経過、佳恵と忠彦の間に生まれた娘・真衣が大きくなり、人形と遊ぶようになったあたりから、一家に奇妙な出来事が次々と巻き起こり、不穏な空気に包まれる展開に。
以降、詳細を書くことはできないが、思いのほかスケールの大きい展開となり、ミステリやスリラーとも言えるテイストを含みつつ進行していくが、どこに行っても現れる人形の姿は、まさにホラーのそれ。
そんな夫婦を長澤と瀬戸が好演していることはもとより、西田尚美や今野浩喜、はたまた柄本明といったキャストもチョイ役ながら登場していたのは見逃せないポイント。
加えて、クルマ好きの視点からすると、足を負傷した田中演じる呪禁師が、軽トラの荷台に乗せられて病院に向かうシーンがあり、本来荷台に人を乗せるなんて許可されない行為なのだが、警察の目も届かないような閉塞感漂う村ホラーを彷彿とさせる演出だとするならば、それはそれで効果的だった次第。
加えて、鈴木一家の愛車が、白色のトヨタ・アクアと、趣味色を廃したクルマであったのに対し、風吹演じる忠彦の母親の愛車が、ライトグリーンが印象的なボルボ・240エステートと思しきものであり、住む家とも合わせて、母親の拘りとセンスを感じたポイント。
髪が伸びる少女人形という、なんとも日本らしい素材を活かしたザ・ジャパニーズホラーとして申し分ない仕上がりで、中盤からの目眩く展開と、これまたゾワっとくるラストは必見であるとともに、ママ友仲間の間で、一人背が高い長澤の存在感と小顔が際立っていた良作。

これは肝試しじゃすまないですよ。

黒髪と日本人形
怖い要素のキーワード
楽しみにしてたホラー初級編
長澤まさみさん主役でつまらないわけがない！
初日金曜日見てきました

ストーリー
主人公は
ちょっとそこまで
買い物に
幼い子供５歳女の子と子供のお友達を
自宅に残し出掛ける

帰宅 子供が居ない！
外を探す
自宅に戻る
開いてた扉の洗濯機
開けると…『きゃーーーー』
子供が かくれんぼ で
隠れ先に洗濯機に入り
扉をしめた模様で…
死んでいた…
主人公は精神的に落ち込む
ある日 骨董市で
ガラスのケースに入った
日本人形を見つけ購入した主人公…
ガラスのケースに封印されてた紙が
ベタベタ貼ってるのに...

人形購入した後から
主人公は通常モードに
元気な奥さまになりました

人形愛情を注ぐ…
ケースからだし
着せ買えたり
髪をカットしたり
一緒に散歩したり…

そんな中
妊娠した主人公
出産

人形はハシッコに…忘れられる

子供が成長
子供は人形を見つけ
お友達のように話をする
主人公は気味が悪い…
徐々に奇妙な出来事が起こり始める・・・・・がザックリ前半ストーリーです。

捨てても戻る人形の流れはあるある
ラストシーンの落ちもあるある

予想がつくストーリーでしたが
長澤まさみさんの このジャンルを
どう演じるか？
良かったよーー(笑)
スタートからラストシーン
表情の変化が凄かった

後半の壺シーンは
ホラー映画あるあるの
『何で 怖いあれが居るのに 入るのよ！』
と突っ込みあり！

ラストシーンのマンションの
本物の子供とのすれ違い
『きゃーーーー』ものっ

是非
ホラー映画あるあるの
『え〰️え〰️え〰️何で そうやっちゃう？』
など イラついてみて(笑)

"あの人形は危ないんだってば…"

娘を不慮の事後で亡くした佳恵は、哀しみに暮れ絶望していた…そんな時、偶然骨董市で見つけた日本人形をかわいがり、 元気を取り戻した佳恵…新たな娘が生まれると、いつしか人形に心を向けなくなっていった…

やがて、５歳に成長した娘真衣は言う…アヤちゃんは喋るんだよ…その人形"アヤちゃん"を怖がり始めた佳恵は人形を手放そうとするが、捨てても捨てても、 なぜかその人形は戻ってくるのだ…

本当は、コッポラの新作"メガロポリス"を鑑賞するつもりでした…ただねぇ、あまりのボロカス・レビューにちょっと腰が引けてね…今日の体力では厳しいかなと思って、評判の高い本作の鑑賞にチェンジ…

矢口監督にホラーのイメージなかったのですが、中々どうして王道の人形ホラー作品となっています。

やりすぎず抑制が効きつつ、しっかり怖いというレベルの高い作品となった要因の一つが長澤まさみではないかと…

前半の不気味さと後半からの謎解きのバランスも良く、新しいタイプのJホラーの誕生を目撃したような…

鑑賞後、ふと思ったのは…あぁ、コレ"閉じ込めらる"事がテーマなんかな〜っとね。

詳しく話すとネタバレになりますんで、鑑賞された方と色々考察するのも楽しいかもしれません。

結構、お客さん入ってまして、若いカップル率高し…席から立ち上がると私の前に座っていたカップルは、ポップコーンに殆ど手をつけず、しっかり手を繋いで。"怖かった〜"の連発…ははぁ〜ん…付き合って間がないカップルにはしっかりスキンシップが出来ちゃうって事ですね…本作、デート向きとみた…おっちゃんが一人で観る映画じゃなかったねぇ…