久しぶりに中国映画見たけどめっちゃ最高だった
ユーモアがしっかり面白い

子持ちシングルマザー芯が強い記者と
小さい頃から親に愛されない独身恋愛体質のバンドボーカル
三人の女の子が一緒に住み始めてからの物語

フェミニズムの話、シングルマザーの話、自信がありすぎる人の話と自信がなさすぎる人の話、子供のいじめの話、現代の性事情、女性の強さの話

日本語でしっかり翻訳しても伝わらないユーモアがいちいち最高だった
現代社会への風刺が1秒も止まらずに一生続いてたセリフが最高すぎた

「ごめん」
「あなたが私に謝る必要なんてないのに」
「どうせ誰かしらがあなたに謝る必要があるから」
の会話が最高だった、なんか私まで誰かの代わりに謝ってもらえた気持ちになって癒された

ちなみに中国の映画名を直訳すると「良い物」
英語のタイトルのher storyとは全然違う

中国映画も捨てたもんじゃないなあ〜

ウィットがあってチャーミング、だけど地に足がついてて泣ける。まず上海のアパートや街並みが素敵。よりよくなろうという女性的な意志を持つ人たちが観て心をほぐされてほしい。色々笑えるシーンはあるけど、一番ウケたのは小葉が昏睡状態になったときに「この子は俺のせいで自殺したんだ😭」男が湧きまくってたシーン。精神的に脆い女を自分が傷つけることにアイデンティティを見出してる男、いるよね〜。ずっと会場が笑いで包まれてて、でもエンドロールのときは啜り泣きが聞こえてきて、上映後は拍手が起こってて、観客はみんな晴れ晴れとした顔で帰って行ったと思う。

説教くさいなーと思うところもないことはないが、女性が連帯して支え合う映画が増えてそれがヒットするのは嬉しいことだなーと思いました。
それに主人公の女性は二人ともそんなに聖人君子でもなくて、弱いところがあって、でも母性や優しさがあるから相手を支えたいと思ってでも弱いところもあるから支えきれなくて、そんな自分にも嫌になって…みたいな人間らしさが、アジア人にはしっくりくるなと。
子どもがしっかりしすぎている節はあるが、しっかりしすぎてるが故にこの子がまた思春期とかで直面する悩み(はちどり的な)につながっていくのかと思うと映画と映画がつながっていき、女性の一生映画祭とかやってほしいなと思いました。
あと主役の二人が可愛い